大網白里市子育て交流センター

大網白里市子育て交流センター整備事業の公募型プロポーザル。隣接する大網小学校の学童保育室不足の解消とともに、放課後子ども教室、児童館、子育て支援、母子交流機能等を集約整備することで子育てをワンストップで支援する環境を整えています。
また、多世代の交流を通じて地域ぐるみで子育てをサポートする意識の醸成と体制の構築を行い、子どもたちが施設を通して、子ども同士や、地域の大人たちを巻き込んだコミュニケーションが自然と育める場となりました。

エントランスには幅員4mのコミュニケーションロードと一体に使える図書コーナーを配置し、来訪者が自然と顔を合わせ、本をきっかけとして交流が生まれるよう計画しています。

3室の学童保育室は4mの幅員がある土間ホールに面して配置して交流する機会を増やすとともに雨の日でも体を動かして遊べるスペースになります。

木造の構造躯体を利用して畳の小上がりスペースを設けました。将棋やカルタなどの多世代での遊びにも使われます。

保育室は3室に分け、子どもたちがグループへの仲間意識を持てるよう独立した部屋の構成としています。ランドセルロッカーは国産材で製作しています。

2つの空間を緩くつなげて構成することで、学習エリア、遊びエリアなど異なる活動も各々集中して行いつつ、見守りもしやすい空間となっています。

木のオブジェでできた大きな本棚は子どもの創造性を育むワクワクした空間です。窓際には落ち着いて勉強できるコーナーも設けました。

小さな子どもでも自ら本を選べるよう手の届く本棚をベンチと組み合わせて製作しています。木のオブジェが見守る落ち着いた空間です。

木造の大スパン梁の構造を見せることで、ダイナミックな活動に負けない空間づくりを目指しました。明るい空間で自然を感じながら体を動かすことができます。

木を型どったオブジェの内側に鏡の仕掛けを設けて周囲をマグネットウォールとしました。子どもが夢中になって遊びながら想像力を育みます。

メインルームに面した子ども広場では、乳幼児が屋外に出やすいつくりに。砂場の土いじりで感覚を育み、小さな丘の起伏では身体のバランスを養います。

敷地の中の遊歩道を通り、安全安心に移動できます。落葉樹中心の植栽計画で季節の移り変わりを感じ、学童への道のりの中で気持ちの切り替えができます。

歩車分離に配慮した動線計画で、広い敷地を楽しく散策できるよう、子どもの興味を喚起し、空間のテーマに沿った樹木を配置しています。

施設情報

タイプ 学童保育、児童館、子育て支援センター
定員

学童保育 40名×3

敷地面積

約9,800㎡

延床面積 1,242.62㎡

その他の建築実例