研究報告
配線用貫通孔における隙間性状
#健康・快適
#湿気
積水ハウス株式会社/2025年3月
長時間低温に冷房した場合、隙間を通じ室内側近傍まで多湿な外気が侵入する可能性のある非居住空間(間仕切壁や天井裏等)では結露が発生する恐れがあります。これまでの実験により、配線用貫通孔を想定した小さい孔でもあっても、その孔から外気が侵入することで非居住空間の湿度は上昇することを確認しました。
夏型結露を抑制するためにどれだけ隙間を小さくすべきかを数値解析により推定するためには、数値解析の精度を確認する必要があります。これまでの実験結果と比較し数値解析の精度を検証することを目的に、実験で用いた一般的な大きさの配線用貫通孔における隙間特性(孔の両端で圧力差があった場合に流れる空気量)を測定しました。更に、今後様々な隙間形状をCFD解析(気体の動きについてコンピュータを使ってシミュレーションする技術)によって評価することの妥当性について検証しました。
今後、CFD解析を含め様々な数値解析を活用し、夏型結露の対策方法について更なる検討を進めていきます。