研究報告
新築住宅における室内化学物質濃度の測定結果
#健康・快適
#空気環境
積水ハウス株式会社/2020年3月
本研究では、竣工2週間後の47棟の軽量鉄骨造の新築住宅における室内空気中の蟻酸、酢酸、アンモニアの濃度を測定しました。測定は、家具のないリビングルームと寝室、および屋外で行いました。サンプルはイオンクロマトグラフィーで分析されました。
結果として、蟻酸の平均値はリビングルームで28 μg/m3、寝室で30 μg/m3、屋外で20 μg/m3でした。酢酸はリビングルーム166 μg/m3、寝室151 μg/m3、屋外51 μg/m3、アンモニアはリビングルーム73 μg/m3、寝室76 μg/m3、屋外21 μg/m3でした。これら3つの物質は、化学化合物の合計値の39.4–40.7%を占めました。蟻酸、酢酸、アンモニアの濃度は室温と有意に正の相関がありました(p < 0.05)。