研究報告

住宅内の夏型結露は過去に比べてどの程度発生しやすくなっているか

#健康・快適

#湿気

積水ハウス株式会社/2020年9月

夏季に住宅内の温熱環境を適切に保つためには、冷房が必要となります。しかし、長時間低温に冷房した場合、隙間を通じ室内側近傍まで多湿な外気が侵入する可能性のある非居住空間(間仕切壁や天井裏等)では結露が発生する恐れがあります。また、近年、夏季の湿度が急上昇しており、夏型結露が発生しやすい環境になっています。

室温22℃等の低温の場合に、過去に比べて外気湿度が上昇しているため、住宅内で夏季に発生する結露量が増加傾向にあることを確認しました。また、気密性能が高いほど、また第3種換気に比べ第1種換気の方が結露量は少なることを確認しました。

今後、夏型結露の発生機序をより明らかにするために、隙間性状に関する検討を進めていきます。