研究報告

住宅環境と健康リスクの関連性を探る

#健康・快適

#空気環境

積水ハウス株式会社/2020年9月

日本では総人口が減少する中で、生活スタイルなどが多様化し、それに伴う様々な健康課題に直面しています。これに対する解決策の一つとして、住宅や近隣環境が健康リスクに与える影響を明らかにすることが期待されています。室内での環境や行動が健康に大きな影響を与えるため、化学物質やアレルギー疾患を予防する研究が行われています。

本研究では、アンケート調査を通じて個人・社会要因、住宅・近隣環境、生活スタイルが健康リスクに与える影響を解析しました。本報告では、シックハウス症候群やアレルギーの既往歴、発症率についての基本統計を示し、「CASBEE すまい健康チェックリスト短縮版」の項目や、リフォーム、リビングのホコリとアレルギー症状の関連性について考察しました。

ただし、本研究は横断研究のため因果関係を示すものではありません。今後は多変量解析を通じて、室内環境と健康症状の関連をさらに探る計画をしています。