代表取締役 社長執行役員 兼 CEO 

仲井 嘉浩 2025年 年頭所感

積水ハウス株式会社/2025年1月1日

 新年あけましておめでとうございます。


 昨年の年頭所感では、社内の合言葉である“イノベーション&コミュニケーション”が浸透し、ワクワクするような提案が増えてきていることをお伝えしましたが、その通りの1年間であったと感じています。
 第3回創発型表彰制度「SHIP」においても素晴らしいアイデアが多数提案され、採択されたアイデアは実現に向けて進めています。オープンイノベーションの拠点となる「InnoCom Square(イノコム・スクエア)」を開設し、第1回リバースピッチイベントも開催いたしました。また、一昨年ローンチしました感性を提案する「life knit design」も軌道に乗り、PLATFORM HOUSE Touchの新サービスとして世界初の価格変動型防犯サービスや、AIクローンオーナーによるチャットサービスなど、新しい取り組みも始めています。
 施工品質と施工力の一層の強化をはかるため、積水ハウス建設ホールディングスを設立し、多くの新入社員を「クラフター」として迎えることができました。アメリカにおいてはMDC社が仲間に加わり、シャーウッドとNew2×4のツーブランドで戸建事業を推進する体制ができ、技術の移植のために日本から多くの従業員が海を渡っています。


 今年は当社のコアコンピタンスの1つである「顧客基盤」をさらに強化にし、さらなる「幸せ」をお届けするため、積水ハウスサポートプラスと積水ハウスシャーメゾンPM各社が稼働いたします。サポートプラスでは、文字通り、従来の定期点検やアフターサービスをさらに充実させることに加え新たなサービスの提案を、また、PM各社においても、日本一のプロパティーマネジメント会社になるべく、オーナー様の資産管理サービスと入居者サービスの改革に期待しているところです。


 さて、1月17日は阪神・淡路大震災から30年となります。昨年は能登半島地震により今でも避難生活をされておられる方が大勢いらっしゃいます。このような地震が起きるたびに思うことは、これだけの地震大国においては、もはや耐震等級3が標準でもいいのではないか。さらに当社の「ダイレクトジョイント」の技術がプラスされれば、大規模災害発生時でも安心・安全な暮らしを実現できる、まさに、鬼に金棒ではないかということです。積水ハウスはもとより、分社化され新たにノイエの販売を担う積水ハウス不動産、またSI事業のパートナー企業とともに、耐震等級3+ダイレクトジョイントに取り組み、我が国の良質なストックの形成に貢献できればと考えています。


 今年も引き続き、第6次中期経営計画の基本方針「国内の“安定成長”と海外の“積極的成長”」を達成するとともに、第7次中期経営計画の策定に向けての準備を、積水ハウスグループ一丸となって取り組んでいきたいと考えています。


 本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

積水ハウス株式会社
代表取締役 社長執行役員 兼 CEO
仲 井 嘉 浩