株式会社住まいの図書館から住まい学大系・第102巻「中廊下の住宅」(青木正夫・岡俊江・鈴木義弘共著)発刊
積水ハウス株式会社/2009年3月17日
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積水ハウスグループの「株式会社住まいの図書館」から住まい学大系・第102巻として「中廊下の住宅 ~明治大正昭和の暮らしを間取りに読む~」(青木正夫・岡俊江・鈴木義弘共著)を発刊いたしました。 |
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積水ハウス株式会社の完全子会社「株式会社住まいの図書館」は昭和61年2月の設立以来、住宅関連分野で活躍中の有識者や研究者の協力を得ながら、積水ハウス株式会社が長年にわたって蓄積してきた住宅に関わる様々な研究成果等を「住まい学大系」として出版し、広く社会に発信してきました。 |
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平成11年の通巻100巻発刊をもって一旦その活動に区切りをつけ、以降は既刊の重版発刊に努めてまいりました。しかしながら、読者や関係者からの出版再開を望む数多くの声に応えるべく、平成18年11月、建築学界の第一人者である鈴木成文氏による「五一C白書 私の建築計画学戦後史」を発刊し、「住まい学大系」第二期をスタートさせました。今般発行の「中廊下の住宅~明治大正昭和の暮らしを間取りに読む~」はそれに続く、住まい学大系・第102巻となります。 |
本書は、「日本人の住まいとは何か」という深い課題に対して、歴史的文献から新聞のチラシまで多くの実例を調査し、明治・大正・昭和と130年余にわたる日本人の生活が、中流住宅ではその間取り、特に「中廊下」に映し出されていることを導き出し、中廊下型住宅の生成過程を歴史的・具体的に実証しています。 |
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■住まい学大系・第102巻 「中廊下の住宅~明治大正昭和の暮らしを間取りに読む~」 |
3月2日発行、小B6版、本文268頁+栞25頁、定価本体2,400円+税 |
発行/株式会社住まいの図書館出版局(株式会社住まいの図書館) |
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建築家と生活者の130年余にわたる住宅論議がライブで迫る |
住まいの形(間取り)はどのようにつくられるのか。中流住宅によく見られる「中廊下型住宅」は、とかく設計者に敬遠されがちな間取りであるが、本書ではその中廊下型住宅に注目して、明治・大正・昭和という時代の流れの中で、どのように論議され、どのように変化していったのか、建築専門誌から婦人雑誌まで文献をあたって調査研究している。設計者からの提案や生活者から見た暮らしの現実、さらに歴史がどのように動いていくのかが示されている。 |
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■目次 |
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研究の方法について/第一章 日本住宅近代化の端緒/第二章 中廊下型住宅の生成/第三章 中廊下型 住宅批判/第四章 西洋住宅の模倣/第五章 折衷式住宅の発展/第六章 停滞の時代/第七章 戦後の住様式論/事項解説1~5/文献年表/論文再録・座談会再録/栞 |
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■著者紹介 |
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青木正夫(あおき・まさお) |
1924年、山口県生まれ。東京大学第一工学部建築学科を卒業。同大学院特別研究生の時期に建築計画学の確立に尽力。1953年、東北大学に赴任、56年に九州大学に助教授として着任して以降、福岡を拠点に研究活動を開始。この間、住宅・集合住宅を始め農村集落・学校・病院・図書館・保育所・障害者施設など、広範囲にわたる建築計画学の萌芽期から発展段階までの研究に関わり、一貫して「史的考察」の重要性を語った。その一方で、設計活動にも深く関わっている。83年に現在の西安建築科技大学客員教授に就任、中国への建築計画学の普及や四合院住宅・集落の研究にも精力を注ぐ。九州大学定年退官後は引き続き九州産業大学で教鞭を執る。こうした活動と人柄が内外の数多くの学生、研究者、建築家を引きつけて「青木スクール」と呼ばれる場になった。2007年「建築計画学の理論的体系と東アジア地域の学術交流の発展に尽くした功績」により日本建築学会大賞を受賞。同年8月逝去。 |
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岡俊江(おか・としえ) |
九州女子大学家政学部教授・工学博士。専門は建築計画学および住居学。九州大学大学院後期博士課程において青木研究室に在籍した。1988年に「現代の中流住宅の平面構成に関する研究」で学位を取得。現在はマンション管理やその高齢化対策、住教育やその情報発信に関する問題にも取り組んでいる。 |
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鈴木義弘(すずき・よしひろ) |
大分大学工学部准教授・博士(人間環境学)・一級建築士。九州大学工学部建築学科卒業、同大学院修士課程修了。1984年に日本電信電話公社建築局に入社後、92年から大分大学に在職。学位論文「知的障害者の住生活環境と福祉就労施設に関する研究」(99年)を始めとして、障害者や高齢者の福祉的住環境水準向上のための研究とともに独立住宅の平面住宅の変容過程に関する研究にも携わる。また、90年代前半には、青木氏の中国四合院住宅や農村集落研究などに同行した。 |
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(参考)住まいの図書館 住まい学大系全100巻 |
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既刊の第一期「住まい学大系」全100巻は、生活者の柔軟な発想と建築家や研究者の仕事の成果が交差する、社会に開かれた、誰にでも語りかけられる読み物として多くの読者に親しまれてきました。全100巻の中には、90点におよぶ主要作品の紹介とともに自身の住宅設計への思いを綴った―安藤忠雄著「家」(第76巻)、戦後住宅史に残る名作といわれる自邸「私の家」の半世紀を描いた―清家清著「私の家白書」(第80巻)、シュールな感覚とラディカルな論理で建築の原理を模索し続ける住宅論―原広司著「住居に都市を埋蔵する」(第30巻)など、著名建築家の著書も多数含まれています。 |
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第一期「住まい学大系」全100巻 |
<本件に関するお問合せ先>
積水ハウス株式会社 広報部 ※掲載内容は発表時点のものであり、現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。 |