木材調達に関する積水ハウスの取り組みが「第11回グリーン購入大賞」において“優秀賞”を受賞

積水ハウス株式会社/2009年10月8日

積水ハウス株式会社は、「第11回グリーン購入大賞」(平成21年10月8日(木)発表)において、「木材調達に関する取り組み」で“優秀賞”を受賞しました。当社は、昨年も環境配慮型住宅「CO2オフ (※1) 住宅」で同賞を受賞しており、今回で2年連続の受賞となります。


「グリーン購入大賞」とは、環境に配慮した製品やサービスを優先的に購入する「グリーン購入」に関連して、特に優れた取り組みを行う団体や企業を顕彰する表彰制度で、「グリーン購入ネットワーク」(事務局:東京都中央区、代表:中原 秀樹 氏)が主催しています。各団体・企業の環境配慮型製品やグリーン購入の推進活動を表彰し、一層の取り組みを奨励するとともに、活動事例の紹介を通じてグリーン購入を普及させることを目的としています。


表彰式については、11月6日(金)に札幌プリンスホテル(札幌市中央区)において行われる予定です。


当社では、持続可能な木材利用を可能にするため、多くのサプライヤー(木材納入業者)やNGOと協働して平成19年4月に独自の「木材調達ガイドライン」を策定し、社会的に公正で環境に配慮した木材「フェアウッド」 (※2) の調達を推進してきました。今般の受賞は、このフェアウッド調達に関する当社の取り組みが「グリーン購入」の考え方に合致しているとして評価されたものです。


審査委員の評価のポイントは以下の通りです。



◆本業を通じて、木材のグリーン調達をハイレベルで推進している
◆外部の協力を得ることで木材のグリーン調達基準の客観性を保っている
◆サプライヤーを巻き込み、グリーン調達の普及を図っている
◆一般消費者に対しての普及啓発活動にも利用されている


積水ハウスでは、今後も多くのサプライヤーと協働しながら、調達木材の合法性だけでなく、生物多様性の保全等にも配慮したフェアウッド調達を積極的に行い、持続可能な木材利用を推進してまいります。


(※1) 「CO2オフ/OFF」は、積水ハウス株式会社の登録商標です。

(※2) 「フェアウッド」は、(財)地球・人間環境フォーラムと国際環境NGO FoE Japanの登録商標です。





◆持続可能な木材利用を推進するため、独自の「木材調達ガイドライン」を策定


積水ハウスでは、木質建材を取り扱う主要取引先約60社に対し、平成17年に各種設備や部材で使用する樹種や原産地、合法性などについての調査を実施し、その結果を基に平成19年4月に独自の「木材調達ガイドライン」を策定しました。本ガイドラインでは、調達木材の合法性だけでなく、生物多様性の保全や伐採地の住民の暮らし、国内林業の活性化など、幅広い視点で10の調達指針を定めています。また、調達指針ごとの評価点の合計で木材をS、A、B、Cの4つの調達ランクに分類し、評価が高いSランクの木材を増やし、評価が低いCランクの木材を減らす方向でフェアウッド調達を進めた結果、平成19年度には、Sランクの割合は前年度比11%増の41%となり、Cランクの割合は前年度比6%減の32%となりました。

 

「木材調達ガイドライン」の10の指針

当社は以下の木材を積極的に調達していきます

1

違法伐採の可能性が低い地域から産出された木材

2

貴重な生態系が形成されている地域以外から産出された木材

3

地域の生態系を大きく破壊する、天然林の大伐採が行われている地域以外から産出された木材

4

絶滅が危惧されている樹種以外の木材

5

消費地との距離がより近い地域から産出された木材

6

木材に関する紛争や対立がある地域以外から産出された木材

7

森林の回復速度を超えない計画的な伐採が行われている地域から産出された木材

8

国産木材

9

自然生態系の保全や創出につながるような方法により植林された木材

10

木廃材を原料とした木質建材

 


◆床仕上げ用のフロア材の仕様変更等により木材の調達レベルを向上


従来、調達ランクの低い木材の約7割を占めていた床仕上げ用のフロア材について、平成20年度より、そのうちの約7割について樹種変更や森林認証材への切り替えを開始しました。また、階段の段板における樹種変更や合板の一部への国産針葉樹の導入、木造住宅の構造躯体の森林認証取得などの検討を行い、平成21年度にはこれら検討結果を踏まえた樹種変更等に着手するなど、木材の調達レベルのさらなる向上に取り組んでいます。

 



◆NGOとの協働により、「木材調達ガイドライン」の客観性を担保


「木材調達ガイドライン」の策定においては、国際環境NGO FoE Japanの協力を得て調達基準の客観性を担保しました。また、ガイドラインの運用に際しては、同NGOに新規調達木材の評価を依頼し、採否の判断を行っています。さらに、社内外で実施する各種説明会においても、同NGOの協力を得ながら関係者の意識啓発や情報共有を進めています。



◆サプライヤーとの連携強化のため、「木材調達ガイドライン」説明会を実施



当社は、主要木質建材のサプライヤー約60社を対象に、平成20年8月に「木材調達ガイドライン」説明会を実施しました。木材調達を取り巻く社会情勢や当社の調達方針、具体的な取組みへの協力要請により、サプライヤー各社との連携が強化され、サプライヤーからの自発的な提案も増えてきました。



◆フェアウッド調達の考え方をわかりやすく伝える絵本「クララのもり」を作成


当社では、フェアウッド調達に関する一般消費者への啓発活動の一環として、なぜ適正な木材調達が必要なのかを子どもたちにもわかりやすく伝えるための絵本「クララのもり」を作成し、全国にある当社住宅展示場などで配布しています。

 



<本件に関するお問合せ先>

積水ハウス株式会社
広報部
(大阪) 06-6440-3021
(東京) 03-5575-1740

※掲載内容は発表時点のものであり、現在の内容と異なる場合がありますのでご了承下さい。