住空間提案に革新的な広がりを実現LED照明を積極的に導入する新提案開始~関東・住まいの夢工場に全灯LEDのモデル住宅第一号を建設~

積水ハウス株式会社/2009年12月4日

積水ハウス株式会社は、長寿命かつ省エネで、環境志向の光源として期待の高まるLEDを自社住宅商品に積極的に採用し、さまざまな生活シーンに合わせて明るさや演出を自由に変えることによる、インテリア・エクステリアまで含めた一体的かつ革新的な住空間提案を行っていきます。


LEDの用途は近年の性能向上で多方面に広がり、住宅においても本格的な普及に向けて動き始めました。LEDの小型でありながら輝度や制御性が高いという特性は、単なる従来光源からの置き換えにとどまらず、これまでの光源では提案しにくかった空間演出を可能にします。当社は総合住宅研究所内の体験型施設「納得工房」で体感・体験を通した照明設計のノウハウづくりやコンサルティングに長年にわたって取り組んでまいりました。今般、空間照明研究の成果とLEDの特性をリンクさせ、「LEDだからこんな暮らしができる」という住宅メーカーならではの視点による、新しい住まいの「あかり」を提案します。

 

第一弾として、12月5日(土)に関東・住まいの夢工場(茨城県古河市)に全灯LED照明のモデル住宅「くらしのあかり館」をオープンさせ、同日、環境配慮型住宅「グリーンファースト」の新たな仕様として発売を開始いたします。

 

 

低炭素社会の実現に向けて、家庭部門でのCO2排出量削減は喫緊の課題です。政府は平成24年をめどに白熱灯廃止の方針を掲げており、当社も早期全廃に積極的に取り組んでいます。全灯LED照明にすると、従来の白熱灯・蛍光灯併用の一般的な住宅と比べ、照明を利用する際のCO2排出量と電気代をともに78%削減できます。

 

 

空間提案の幅を広げ、電気代を抑え、長寿命で地球環境にもやさしいLED照明の積極的な採用は「快適性」「経済性」「環境配慮」の三拍子そろった、積水ハウスの環境配慮型住宅「グリーンファースト」を進化させるアイテムとして、空気環境配慮住宅「ケミケア仕様」とあわせて「グリーンファースト」のオプション仕様メニューに追加し、住宅を通じたCO2削減への取り組みを一層加速させていきます。

 
 




<LEDの特長を活かした照明計画>


■主照明として機能する間接照明

壁面を照らす間接照明には、指向性(直線的に伝わる性質)の強いLEDの光を薄板状レンズでコントロールする手法を独自に開発しました。これにより、壁面全体を均質な照度に配光制御することを可能にし、LEDが居室の主照明として機能する照明手法を新たに確立しました。



■建築と一体化する照明

小型で高輝度という特長を活かし、超小型のライン照明を採用。狭小な隙間にも納まるので、階段の段板、玄関框、クローゼット、収納棚など、さまざまな家具や建具との組み合わせが可能となり、従来光源では難しいとされてきたインテリア提案が実現できました。

 


■調光調色制御による生活シーン演出

明るさ、色温度を自由に変えられる制御性の良さも魅力の一つです。一日の変化や四季の変化に合わせた制御、センサー技術とのマッチングによりひとの動きに連動した制御等、生活シーンに合わせた細やかな照明制御を簡単な操作で可能とします。


 


これらの技術はLED照明を取り扱うメーカーとのコラボレーションにより、生み出すことができました。照明メーカーが販売する器具を住宅メーカーが採用し取り付ける従来の形態から、両者が企画・開発段階から協業することで新たな価値を創造する形態への進化により実現したものです。
【本技術開発で協業した企業】
コイズミ照明株式会社(社長:梅田 照幸 氏/大阪市中央区)
パナソニック電工株式会社(社長:畑中 浩一 氏/大阪府門真市)
ローム株式会社(社長:佐藤 研一郎 氏/京都市右京区)


 

<グリーンファーストの強化>


積水ハウスが進める「快適性」「経済性」「環境配慮」の三拍子そろった環境配慮型住宅「グリーファースト」販売戦略において、LED照明を積極的に導入する本提案を「次世代を見据えた照明計画」として、オプション仕様メニューに追加し、展開していきます。


・「快適性」向上・・・LEDを間接照明等に採用して、明るさと安らぎのある空間を演出します。


・「経済性」向上・・・LEDは、白熱灯はもとより、蛍光灯と比較しても寿命が長く、消費電力も少ないので、家計を助けてくれます。


・「環境配慮」・・・消費電力が極端に少ないLEDを採用することで、住宅からのCO2排出量を大きく削減。また、水銀を含まないLEDは産業廃棄物処理が不要で、地球にやさしい光源です。


 


<関東・住まいの夢工場「くらしのあかり館」概要>


関東・住まいの夢工場「くらしのあかり館」は、全灯LED照明を用いたモデル住宅第一号です。“ひとにより添う、さりげないあかり”を基本コンセプトに、単に明るさを確保することにとどまらず、季節・時刻によって変化する生活シーンに合ったあかりとは何かを追求し、“あかりも変えてくらしを豊かに”する工夫を館内随所に盛り込んでいます。


指向性が強いLEDの光は、スポットライトやダウンライトの局所照明に向いている一方で、室内を均質に照らす全般照明には不向きと考えられてきました。「くらしのあかり館」では、LEDのライン照明を全般の照明として壁や天井を照らす間接照明方式を採用し、グレアレスな(まぶしくない)光環境を実現しました。また、器具を購入して取り付けるだけの住宅照明から脱皮して、LEDを建材や家具と一体化した提案も随所に盛り込んでいます。


 

<各室紹介>



LDK 時間によって変わっていく生活シーンに合わせて照明演出も変わっていきます。キッチンは食材の新鮮さをチェックするダウンライト、ダイニングのペンダントは面光源と点光源にそれぞれ昼光色、電球色の合計4種類の光源が一体となってテーブルを演出。子どもの勉強、読書等のシーンでは、面光源で手元の明るさを確保し、文字の見やすさを損ねないよう影のできにくい設定とし、食事のシーンでは、食材のつや、食器のきらめき感を際立たせる点光源を追加して、食卓をおいしく演出する機能を一台の照明器具に集約しています。
階段 階段板に埋め込んだ小型のLEDライン照明が人の往来に合わせて点灯して安心をサポート。
主寝室 当社独自の睡眠研究に基づき、生体リズムを整える光環境をLED照明で具現化しました。くつろぎ~就寝~目覚めの過程でのあかりの推移を体感・体験できます。
サニタリー 深夜のトイレは必要なあかりだけだけとし、朝は明るく白い光でさわやかな目覚めを演出するなど、サニタリーも使用する時間に合わせたあかりを設定します。
寝室 まぶしさに敏感な高齢者の視覚特性に対応し、間接照明で目にやさしい環境に設定しています。また、太陽光発電パネルからLEDへ直接給電し、自然光と連動して明るさも変化する疑似天窓を設置しています。寝たきりでも自然光を感じ、健康な生体リズムの維持へと導いてくれます。



※ 関東・住まいの夢工場「くらしのあかり館」の他にも、総合住宅研究所(京都府木津川市)内の体験型施設「納得工房」で、光源の特性に応じた使い分け、明暗順応など視覚特性に呼応した照明計画、多灯分散照明による省エネと快適性の両立を体感できる照明ゾーンをご覧いただけます(いずれも要予約)。

 

関東・住まいの夢工場の見学については こちら

「納得工房」の見学については こちら




<本件に関するお問合せ先>

積水ハウス株式会社
広報部
(大阪) 06-6440-3021
(東京) 03-5575-1740

※掲載内容は発表時点のものであり、現在の内容と異なる場合がありますのでご了承下さい。