研究所発/生活プロデュース 睡眠空間のパイロット展開

積水ハウス株式会社/2005年8月8日


 

コミュニケーション戦略の新機軸

 

 

 

健康に暮らすノウハウを! ~住まいづくりから始まる健康生活~

 

 これからの住まいづくりには、「どんな生活ができるのか」「何にこだわるのか」という生活価値の提案が不可欠になります。積水ハウスでは、自分の家で過ごす時間の楽しさを創造することで、住まいづくりのモチベーション向上を狙うと共に、時代性のあるテーマ、自分らしさを創造するタイムリーなテーマを、‘ライフクリエーション’というコンセプトで展開しています。平成15年には、癒し・くつろぎ・趣味など、生活へのこだわり志向の高まりに応え、「ホームシアター」と「ペット共生」をテーマとした、家族の新しいコミュニケーションを創造する商品を発売いたしました。
 このたび、当社では健康に暮らすノウハウを住まいづくりに活かすということをテーマに、「健康は睡眠から」と考える「睡眠空間」研究成果を発表いたします。快眠については当社のハートフル生活研究所で基礎的研究を重ねており、その研究ノウハウに基づいた、オリジナリティの高い空間づくりを展開します。
 今回のテーマである「睡眠空間」は個別性・専門性が高いため、規格型商品として発売するという方式はとらず、営業スタッフと研究所スタッフがお客様のご要望を個別に設計・施工するオーダーメイド方式をとります。また、当社で用意した「睡眠空間」の一例を展示場に設置し、実際に体験いただいた上で導入していただく、体験型営業を行います。さらに、研究ノウハウをまとめた本を「生活リテラシーブック」として発行し、わかりやすい情報発信をすすめていきます。
 「睡眠空間」のパイロット展開については、まず東京エリアで行うこととし、当社「東京西支店<世田谷展示場><浜田山展示場>」に空間を設置しました。

ポイント :コンセプトは‘ライフクリエーション’
・こだわりのある自分の住まいを持つことへのモチベーション訴求
・体験型展示場で「快眠機能を考えた睡眠空間の価値」を発見
・独自の研究ノウハウに基づく、住宅メーカーならではの空間提案
・本社・研究所スタッフが設計提案をバックアップする、オーダーメイドでの空間づくり
・東京西支店エリアでのパイロット展開をスタートし、各地域展示場へ拡大
・積水ハウスが扱う全ての住宅に対応可能

  本件に対するお問合せ先

積水ハウス株式会社
広報部             東京総務部
TEL 06-6440-3021   TEL  03-5352-3113

※掲載内容は発表時点のものであり、現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。



 

睡眠空間

 

睡眠五感をコントロールする空間システム

 

生体のリズムと快適性の研究から得られた成果を生かした「睡眠空間」の具現化。
五感を刺激し、心地よい睡眠を促す機能を持った空間を、積水ハウス独自に提案。従来、部屋しか提供できていなかった寝室に、機能を持つインフィルまでセットにした、睡眠のための上質な生活を提供する。

 

コンセプト
・健康な睡眠のための生体のリズム研究にもとづく快眠環境~睡眠五感コントロール~
・夫婦でも入眠の時間が異なることを前提にした個別環境づくり
・睡眠五感を刺激する独自の空間プランニング

 

夫婦の生活スタイルに合わせて2つのタイプから選択

 

 

○快眠をもたらすしかけ

入眠時は遠感覚から閉じ、覚醒時には近感覚から開くように、睡眠五感に刺激を与える。夫婦の生活リズムにあわせ、個別に環境をコントロールする。

 

 

 

○選べるスペック(機能はパターンオーダー)

寝室での過ごし方を考え、睡眠五感をコントロールする機能を組み合わせてシステムとして組み立てていく。

 

 

生活プロデュース

 

生活プロデュースとは

 生活へのこだわり志向に対応する価値提案による住まいづくりのモチベーション向上が、今後の住宅市場の形成に大切な役割を果たします。具体的には、新たな家族コミュニケーションをテーマにした「ホームシアター」「ペット共生」に続き、癒し・くつろぎ・趣味などを採り入れた生活空間を提案していきます。
 今回、五感をテーマにした研究成果として「睡眠空間」を発表いたします。これは研究ノウハウに基づき、オリジナリティの高い空間づくりを行おうというものです。
 しかし、個別性・専門性が高いため、個別設計によりひとつひとつ仕上げていくことになります。また、実空間の体験やその背景となる知識情報の発信も含めた、コンサルテーションが重要であるため、展示場などでの体験型空間の設置と、情報誌「生活リテラシーブック」の発信を行います。これらは、生活価値を提供するこれからの住まいづくりに求められる大切な要素となります。

  考え方

 

生活プロデュースの進め方

 空間づくりは、通常は当社営業所にて家具工事・設備工事・外構工事等を個別設計、オーダーメイドで対応するのが主となります。生活プロデュースでは、可能な範囲での研究所スタッフによる直接・間接の打ち合わせ、それをふまえての設計・発注の段取りに関してもバックアップを行います。
 今回、世田谷展示場を皮切りに、パイロット販売という形で、お客様への個別設計を行っていくものです。
 お客様の関心分野であれば「生活リテラシーブック」は非常に有用な情報源となり、今回の<すこやかな眠り>に続き、9月には<菜園ガーデニング>も発行予定です。
 住宅業界は、棟数を確保する時代から顧客価値の高さを確保する時代へと変容しつつあります。当社では、生活価値の提供が住まいづくりのモチベーションづくりになるものと考えています。

生活プロデュースのしくみ

 

パイロット展開

 
 
生活リテラシーブック
 

 情報技術が進展し、住に関する情報も様々なメディアを通じて入手することができるようになりましたが、生活者は自分にとって価値のある情報を求めています。有用な情報には敏感に反応し、自分の経験に照らし合わせて選択し、自ら編集するという、情報選択能力の高い生活者が増えてきているのです。
 そこで、当社では人・暮らしを中心にした研究・開発のプロセスの中で得た幅広い成果を、客観的・戦略的に発信していき、暮らしの発見、住まいづくりへのモチベーションアップに貢献したいと考えています。
 生活者に「知識・ノウハウ・教養」として発信しつつ、生活価値、文化的価値を積水ハウスと共有することを目的とするのが「生活リテラシー」です。
 発信方法は情報誌やIT、お客様向けやマスコミ向けと多様ですが、研究成果を知識情報として客観性と話題性のある図書としてまとめたのが「生活リテラシーブック」であり、テーマの集大成といえます。

 創刊号は「暮らしと防災」、積水ハウスの防災住宅仕様の発売(平成16年8月)に合わせて出版しました。
 今回出版した第2号は「すこやかな眠り」。人の睡眠のメカニズムを捉え、睡眠五感コントロールでより心地よく深い眠りを得るという切り口からまとめ、快適な空間づくりへと落とし込んでいくことが快眠へのソリューションになると導いています。
 第3号は、「菜園ガーデニング」を9月に出版予定です。以降、季刊ペースで話題性のあるタイムリーな生活研究テーマをまとめ、住まい情報として編集し、発信していく予定です。

※生活リテラシーブック第2号

<すこやかな眠り>社内出版

内容・・・快適な睡眠と住まいづくりのノウハウを語る

 ・睡眠のメカニズム:動物としての睡眠

 ・睡眠五感:独自の研究ノウハウを初公開

 ・快眠空間:睡眠五感に働く上質な快眠空間

 ・住まいづくり:寝室を超えた睡眠のための住まいづくりを考える

 ・生活の視点:睡眠に関する情報、生活の仕方

 

納得工房、睡眠学会大会、インテリア系学校など、一般小売店販売ではないルートで一部販売し、好評を得ています。