積水ハウスは多様な人材の活躍を積極的に推進します ~人材サステナビリティを宣言~

積水ハウス株式会社/2006年3月28日


 

 2006年3月、積水ハウス株式会社では、社員と企業がサステナブルな(持続可能な)成長をはかっていける環境をつくり、社会に対して貢献し続ける企業であることをめざし、「人材サステナビリティ」を経営・人事施策の基本姿勢と位置づけます。これにより、今後女性社員の活躍支援をはじめとする「多様性」重視( ダイバーシティ)の施策を積極的に推進してまいります。

 本格的な少子高齢社会を迎え、労働力人口も減少の一途をたどる中、仕事と生活を両立させ、個人の能力や活力を最大限にいかした多様な働き方・生き方のできる環境整備は、国全体の重要課題であるとともに、企業の果たすべき社会的な義務のひとつとなっています。企業の継続的な成長のためには、性別をはじめとする多様性を活かし、個人がその能力を十分に発揮する組織であることが必要不可欠です。その実現のためにも、社員が仕事も含めた社会生活において心身ともに豊かで充実していること、多様な人材が創造性、革新性を発揮する組織であることが求められています。

 当社は、2004年10月、中期経営ビジョン「S-Project」において、CS・SS・ESの三位一体の向上に加え、CSRを経営の基本とし、全てのステークホルダーに対して誠実にその責任を果たす企業グループとなることを行動の目標として公約いたしました。これまでも、人材公募制度、定年退職者の再雇用、女性営業職の積極採用など、さまざまな取り組みを行ってまいりましたが、今後も「人材サステナビリティ」に基づく施策を実行し、「社員が幸せを感じ、いききと仕事ができ、目標に向かうことができる企業集団」をめざしていきます。

※ダイバーシティ: 多様な属性や価値観・発想を取り入れることで、すべての人が各自のもてる力を発揮できるような環境をつくることで、企業の成長につなげようとする考え方。


 

 【人材サステナビリティ宣言】

 1.「当社は女性の活躍を積極的に推進します」

 2.「当社は多様な人材が活躍できるしくみづくりを推進します」

 3.「当社は多様な働き方とワーク・ライフ・バランスを推進しサステナブルな価値を創出します」


1. 女性活躍の推進

「女性活躍推進チーム」(人事担当役員直轄)を設置します
(2006年4月より準備室を設置し、同年8月より本格始動予定)
 ・研修等による意識の啓発、活性化
 ・メンター(相談役、相談者)の設置
 ・ネットワークの構築
 ・女性活躍支援のための制度企画・立案

女性管理職を積極登用します(2006年4月1日より)
 3年後に管理職を20名、管理職候補 ※1 を50名にします。

 

 前期末現在
(2006年1月31日)

 2009年4月
目標

 社員数(単体)

 14,482名

 
  うち女性社員

 2,050名
(営業・技術職 316名
一般事務職 1,734名) ※2

 
 管理職数

 3,531名

 
  うち女性管理職

 8名

 20名

 女性管理職候補*2

 18名

 50名

※1 管理職候補とは、管理職登用前の資格者対象者であり、このような呼称があるわけではありません。
※2  一般事務職は毎年200人近く採用しており、今後はその力も積極的に活かしていくためのチャレンジ制度を構築します。(後述)




 

女性営業職の積極的採用を継続します
将来、営業人員のうち女性営業人員の占める割合を10%にすることを目標にします。

 

 前期末現在
(2006年1月31日)

 2006年4月
入社予定

 営業人員数

 5,385名

 527名

 うち女性営業人員

 152名

 162名

※06年4月時点では5.3%となる予定です。


 

新卒総合職採用状況


2. 多様な人材の活用

職群転換制度(チャレンジ制度)を構築します(2006年8月より)
 一般事務職群(一般職)から営業技術職群(総合職)への職群転換は、従前は事業所長の推薦にもとづき個別の案件への対応を行っていました が、チャレンジ制度を制度化することにより、活躍の場を飛躍的に広げます。
※2006年2月まで、職群転換社員数24名、うち現在在籍者17名

退職者復職制度を構築します(2006年4月より)
 出産、育児、介護の事情で退職せざるをえなくなった社員を、その事由が解消された段階で、要因状況に応じ、優先的に再雇用する制度を設けます。

コース別人事制度の構築を行います(2007年4月より制度運用)
 設計・建築等技術職、法務・財務・会計・IT等事務職、それぞれの役割でのプロフェッショナルな人材をしかるべく処遇する制度を構築し、個人の特性を最大限発揮できる人事制度を確立します。

3. 多様な働き方、ワーク・ライフ・バランスの支援

次世代育成関連制度を拡充します(2006年4月より)
 育児休業制度の法定以上( )の取得を可能にします。
 ( )対象となる子が1歳迄(やむを得ぬ理由があり場合1歳6ヶ月迄)
  → 1歳6ヶ月迄または1歳到達後の4月末日迄のいずれか長い方

 

 2006年3月まで

育休取得者

 147名(のべ173名)

うち在籍者  106名
現在育休中  28名
※2回取得 24名、3回取得 1名

 ・出産、育児休業中の支援体制を充実させます。
→ 「次世代育成支援ガイドブック」を発行します(2006年3月)
 ・育児のための所定就業時間変更(始業又は就業時間のシフト)
→ 小学校3年生までの子を持つ社員を対象にします(現行小学校2年生  まで)
  2006年3月まで 制度利用者23名
 ・育児のための勤務時間短縮等(既に実施中)
→ 小学校始期に達する前までの子を持つ社員を対象(法律では3歳まで)

年休積み立て制度を開始します(2006年4月より)
 育児、介護、傷病等の事情で休まざるをえなくなった社員に限り、最大80日分の年休未使用分(今まで権利が消滅していた分)を積み立て使用可とします。これにより、新規付与分合わせて最大100日間の年休を使用することができます。

休職者リハビリ復職制度を開始します(2006年4月より)
 傷病で欠勤や休職した社員の円滑な復職を支援するため、事情に応じ、短時間勤務等を認めます。

介護休業要件の緩和(2006年4月より)
 要件が厳しく、様々な事情にある程度柔軟に対応できるようにします。

4. 社員のゆとりと豊かさの実現をめざした取り組みについて
 当社では、2005年2月から「ゆとりと豊かさ創出プロジェクト」(専任メンバー5名)を事務局として、組織の業務・成果の拡充と社員の活力創出をめざして、全社において業務の効率化・改善・改革を推進してきました。全国それぞれの事業所において、事業所での取り組みだけではなく全社レベルにおいての改革を行っています。
 「人材サステナビリティ宣言」の具現化への必要不可欠な基盤として、2006年度においてもさらに継続・推進していきます。


●本件に関するお問い合わせ先

 

積水ハウス株式会社
広報部
TEL 06 - 6440 - 3021

積水ハウス株式会社
東京総務部
TEL 03 - 5352 - 3113

※掲載内容は、発表時点のものであり、現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。