京都議定書遵守行動「アクションプラン20」 「平成18年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰」受賞
積水ハウス株式会社/2006年11月28日
この度、積水ハウス株式会社の京都議定書遵守行動「アクションプラン20」が、環境省が実施する「平成18年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰」を受賞しました。(平成18年11月20日午後2時発表済。表彰式は12月11日。) |
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今回当社の「アクションプラン20」が「平成18年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰」を受賞した理由(概要)は以下の通りです。 |
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1990年比でCO2排出量マイナス6%を達成する次世代断熱及び高効率給湯器を標準仕様とし、さらに街並みに溶け込む瓦一体型の太陽光発電システムを低価格で普及促進を進める「アクションプラン20」を実施し、住宅民生エネルギーの抑制に努めた。 |
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※「地球温暖化防止活動環境大臣表彰」は、平成10年度から環境省において、地球温暖化対策を推進するための一環として、地球温暖化防止に顕著な功績のあった個人又は団体に対して、その功績を称えるために実施されているものです。 |
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当社では、平成17年4月にこれまでの企業活動と環境推進活動、先進技術の追求と社会的責任の遂行などの実績を踏まえ、「サステナブル」を企業活動の基軸に据えることを宣言致しました。当社が考える「サステナブル=持続可能な社会」とは、地球生態系本来のバランスを基本とし、将来にわたってすべての人々が快適に暮らせる社会のことです。当社はサステナブル社会の実現に貢献するための具体的な取組みの一つとして、全国で居住時におけるCO2(二酸化炭素)の2010年推定排出量に対して20%の削減(1990年比では6%削減)を目指す 「アクションプラン20」を平成17年6月から推進しています。 |
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居住時のCO2排出量削減に向けて当社が実施したお客様へのアンケートでは、地球温暖化防止について関心は高いが、そのためにお金や手間がかかることに抵抗があると感じられる方が半数近くおられることがわかりました。従って、当社ではお客様に負担をかけることなく、快適な暮らしが提供でき、かつ地球温暖化防止にも貢献できる取組みとして「アクションプラン20」を推進しています。「アクションプラン20」を推進することで、昨年度のCO2排出削減量は21,550t-CO2/年(断熱リフォームによる効果を除く。)となりました。 |
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当社では、今後も先進の環境配慮技術で温暖化防止活動に積極的に取り組み、安全・安心・快適な住まいを提供することで、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。 |
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<本件に関するお問合せ先>
積水ハウス株式会社 広報部 ※掲載内容は発表時点のものであり、現在の内容と異なる場合がありますのでご了承ください。 |
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■「アクションプラン20」の概要 |
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「アクションプラン20」とは、京都議定書の遵守と地球温暖化防止の社会的責任を果たすため、居住段階のCO2排出量に向け、当社が供給する戸建住宅につき次世代省エネ仕様を標準とする他、高効率給湯器や太陽光発電システムの採用を拡大し、さらに既存住宅には断熱リフォーム等を積極的に進める取り組みです。 |
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当社は、住宅の建設から廃棄までのCO2排出負荷において約7割を占める居住時のCO2排出について、2010年推定量に対して20%削減(1990年比では6%削減)となる具体的行動目標を設定しています。京都議定書が発効され、特に民生部門のCO2排出量削減は国家的課題となっています。国内の戸建住宅ストックは約2650万戸あり、既存住宅の省エネルギー対策の影響と効果は計り知れないものがあります。そのため当社では、新築住宅における省エネルギー対策を進めるとともに、既存住宅の省エネルギー対策にも取り組んでいます。 |
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また、居住時のCO2排出削減に向けて当社が実施したお客様へのアンケートでは、地球温暖化防止について関心は高いが、そのためにお金や手間がかかることに抵抗があると感じられる方が半数近くおられることがわかりました。このような要望にも対応できる提案でなければ大きな効果は期待できません。検討の結果、高効率給湯器を従来品と同じ価格で全戸標準採用としました。同時に街並みにも配慮した瓦一体型の太陽光発電システムも価格を抑えてその普及に取り組んでいます。 |
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<住宅1棟当たりの建設から廃棄までのCO2排出量の比率> |
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お客様とともに、住宅の省エネルギー対策を推進し、二酸化炭素排出量を削減 |
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1.新築の場合 |
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1 次世代省エネルギー仕様の標準化 |
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上記のように、 次世代省エネルギー仕様 を標準採用することで従来の住宅と比較して一棟あたり冷暖房に伴う年間CO2排出量を約46%(478kg-CO2/年・家庭)を削減することができます。年間約20,000棟に標準採用することで約16,300t-CO2/年のCO2排出量を削減したことになります。 |
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(注)上記、CO2排出削減量等は熱負荷計算プログラムを用いて算出したもので、延床面積155㎡の同一プランにおいて、旧省エネ基準の断熱仕様と次世代省エネルギー仕様とを比較したものです。算出にあたっては、冷暖房はすべてヒートポンプエアコンによるものと仮定しています。 |
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(注)次世代省エネルギー仕様とは、「省エネルギー法」に基づき住宅居住時のCO2排出を削減し、地球温暖化を防止するために平成11年に告示された「次世代省エネルギー基準」をクリアする当社独自の仕様です。 |
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2 高効率給湯器の標準化 |
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「エコジョーズ」や「エコウィル」の導入により一般ガス給湯器と比較して一棟当たりCO2排出量がそれぞれ178kg-CO2/世帯・年、355kg-CO2/世帯・年、「エコキュート」の導入により電気温水器と比較して940kg-CO2/世帯・年の削減となります。当社は年間約6,600台の高効率給湯器を設置したため約4,300t-CO2/年のCO2排出量を削減したことになります。 |
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(注)上記、CO2排出削減量等は夫婦+子供2人世帯を想定したシミュレーションによる計算結果。 |
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3 太陽光発電システムの普及 |
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2005年2月~2006年1月の1年間で太陽光発電システムの累積出荷容量は2,690kWになり、年間の総発電量は2,509MWh、CO2削減量は約950t-CO2/年となりました。 |
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(注)アクションプラン20の取り組みは平成17年6月からとなっております。 |
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(新築) |
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2. リフォームの場合 |
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当社は、断熱性能を向上させる リフォーム 技術が確立している工業化住宅のメリットを生かし、同時に高効率給湯器など省エネルギー型設備機器を採用するなどのコンサルティングを展開することにより、お客様とともにCO2排出量の20%削減をめざし、省エネルギー型設備機器への置き換えを促します。同時に開口部の断熱性能強化(ペアガラス化など)を提案し、省エネルギー型リフォームの提案を推進しています。 |
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当社総合住宅研究所・人工気象室における25年前の住宅を使った断熱リォーム検証実験 |
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(リフォーム) |