国際事業本部:アメリカ
CLM Mortgage, Inc.
フィナンシャルサービス・プレジデント
Sandra McDowell
2023年1月 積水ハウスグループ入社
30年以上にわたり住宅金融業界で活躍。全米で事業展開する住宅金融会社のナショナル・プロダクション・アンド・オペレーション部門 でシニアヴァイスプレジデントを務めたのち、CLM Mortgageのプレジデントに就任。米国最大手のホームビルダー複数社と共に事業に取り組む。2023年1月にフィナンシャルサービス・プレジデントとして積水ハウスグループに合流し、その後のCLM Mortgageの飛躍的な成長を牽引。事業所の新規開設を進めるほか、多様な人財の育成やウェルビーイングの促進を行う。
共に働く仲間が最大限に手腕を発揮できるよう計らい、
家を手に入れたいと願う多くの家庭の夢を叶えたい
積水ハウスグループは、長年の歴史と確かな実績を持つ、優れたグローバル企業です。Chesmar Homesの金融サービス事業が買収されたことを受け、2023年1月に積水ハウスグループの一員となったことをとても嬉しく思っています。全米各地で事業を行う住宅金融会社に28年勤めていた私は、ナショナル・プロダクション・アンド・オペレーション部門のシニアヴァイスプレジデントとして22の市場での事業活動を統轄していました。CLM MortgageのプレジデントとしてChesmar Homesでのキャリアをスタートさせたのは、今から10年ほど前になります。現在は、住宅金融会社(CLM Mortgage)、権原会社(N Title)、住宅保険会社(C Star Insurance)、これら3社のフィナンシャルサービス部門を統轄するプレジデントを務めています。
CLM Mortgageでは、ホームビルダーの住宅販売を支援して、家を持ちたいと願う多くの家庭の夢を叶えていることを誇らしく思っています。チームメンバーは、住宅を購入されるそれぞれのお客さまのニーズに合わせた住宅ローンソリューションを提供しようと尽力しています。私は、一つひとつのローンを単なる取引としてではなく家庭の夢や将来として考えることの重要さを説いて、模範を示すことに取り組んでいます。こうした共感と献身の企業文化を育むことで、お客さまの人生を変えられるような業界に従事していることへの感謝の気持ちを、チームメンバーと分かち合えているのだと思います。CLM Mortgageはテキサス州以外の新たな市場にも進出を果たしました。2023年10月にユタ州で初の事業所を開設したのを皮切りに、アリゾナ州、アイダホ州、ネバダ州にも事業所を構えたほか、カリフォルニア州では3つの事業所を開設し、これらすべての新拠点がWoodside Homesの事業を支えています。この先、私たちが大いに期待しているのは、Holt Homesを支えていくCLM Mortgageの事業所開設です。私は目覚ましい成功を遂げる積水ハウスの事業から本当に刺激を受けており、切れ目のない成長を推進する持続可能なビジネスモデルの開発に関して、私自身の理解の幅やスキルを広げていきたいと思うようになりました。
私たちの成功を左右するのは、どれだけ類まれなチームや企業文化を築き上げてきたかということだと思います。私の職務には収益や経費、リスクの管理などが含まれますが、根本的には共に働く仲間を一番に考えることを重視しています。そのため私は同僚が能力を最大限に発揮できるよう、リーダーとして励まして意欲を引き出すことや、能力を育成することに努めています。同僚の成長とウェルビーイングを促すために力を注いでいくと、職場環境は前向きで楽しくなります。すると今度は同僚が才能と献身的な働きを会社へ返してくれるので、新たな高みに到達することができるというわけです。多様な働き手を育成していくということは当社の事業を展開していくうえで重要な役割となりますが、異なる視点から物事を見ることができるようにもなるため、真心と敬意を育む企業文化の中で、全米の顧客基盤のさまざまなニーズに合わせた商品を創り上げることができると考えています。私たちが使命として考える「家を持ちたいと願う人たちの夢を実現すること」は私たちの大切な職務ですが、こうした使命によって優れた事業活動に向けた取り組みも勢いづいており、私たちの創る未来がとても楽しみでなりません。ブランドの継続的な成長が見込まれる中、積水ハウスの特徴である比類ないイノベーションを糧として、今後も私たちは業界の最前線で先進的な商品を創り出し続けていくものと考えています。
国際事業本部:オーストラリア
Sekisui House Australia Holdings Pty Limited
Apartment & Mixed-Use Development Strategy Director
アパート開発事業・事業戦略室 室長
久保田 浩至(くぼた ひろのり)
2005年 入社
2005年4月 特建事業本部 大阪北シャーメゾン営業所※
2008年6月 国際事業部へ異動
2012年9月 セキスイハウスシンガポール出向
2016年7月 ノースアメリカセキスイハウス出向
2024年1月 セキスイハウスオーストラリア出向
現在(2024年7月時点)事業戦略室の室長として、複数のプロジェクトを推進中
※当時の事業所名
日本と海外で培った「他者理解」の意識を大切に、
皆が協働し、新たな感動につながる開発事業戦略を推進していきたい
3カ国目となるオーストラリアに赴任して以来、現地のマーケットやビジネスへの理解を深めながら、各プロジェクトチームのメンバーとともに複数の開発事業に取り組んでいます。販売・技術・事業計画の各分野において、積水ハウスが日本で培ってきたノウハウと数々の海外事業を通じて体得してきた経験、そして私自身が赴任国で身に付けた知見を活かすことで、オーストラリアでも愛され続ける住宅づくりなど開発事業に力を尽くしたいと考えています。前任地の2カ国では、現地事業パートナーとJVを組んでのプロジェクトでしたが、オーストラリアでは自社100%出資となる現地の事業会社「セキスイハウスオーストラリア」で働いています。一緒に働く社内メンバーの数も非常に多いですが、在籍年数や職種などを問わず、積水ハウスの思想や住宅へのこだわりをしっかりと理解してくれている印象です。
多くの海外プロジェクトに取り組んできた中で、特に印象に残っているのは、ワシントンD.C. の「City Ridge」です。既存の建物を残しつつ、以前から周辺にお住いの方々の生活にも好影響を与える、690戸の賃貸アパートと約30,000㎡の商業・オフィスエリアから成る大規模プロジェクトとなります。「地図上や街の財産として残り、社会貢献にもなる仕事がしたい」と積水ハウスに入社した私にとって、まさに感動的な経験となりました。
また、住まい手の喜びをダイレクトに受け取った瞬間の喜びも格別です。アメリカにて賃貸住宅物件を日本からの出張者などに案内している時、「この建物をとても気に入っているよ」と住民の方より笑顔で声を掛けていただきました。デベロッパーとしてやりがいを感じると同時に、日本からの出張者などにも国際事業部の存在意義について認識・理解を深めていただく機会となり、大変うれしく思いました。
自分と異なるアイデンティティの方々と一緒に仕事をする際、私が大切にしているのは「他者理解」の姿勢です。大学時代から多国籍・多文化な環境に居たため、自然に身についていた部分はありますが、大阪で賃貸住宅の請負営業をしていた3年間で、その意識がより強くなりました。土地の有効活用などを検討されるお客様に向き合い、「なぜ、今アパートを建てるべきなのか」「建てることでお客様にどんな便益を提供できるのか」を、一つ一つ深く考えました。当時の上長の教えやロールプレイング、日々の営業活動を通じ「他者理解」を業務中も意識する習慣化が、今、海外で仕事をする上でも役立っていると感じております。
積水ハウス人生の半分以上を海外で働いてきた中で、多岐にわたる経験を積み、幅広い知識を得ることができました。ただ、現状に満足はしていません。特に今は、オーストラリアでの新たなチャレンジが始まったばかりです。周りのメンバーから学び続ける姿勢を貫くとともに、さらにコミュニケーションを深め、皆が納得・理解できる戦略を考え、実践していきたいと考えています。