営業職の活躍推進
2005年の積極採用から女性営業職の「定着と育成」を目指しさまざまな施策を行ってきました。2021年8月1日時点で397人(積水ハウス単体)の女性営業が全国で活躍しています。年次の幅も広がり課題も多様化してきたため、各営業本部育成担当者と連携し、「店長育成支援」「若手育成支援」「両立支援」等キャリアや能力を生かした活躍ができるよう、よりきめ細かな取り組みを進めています。
女性営業推進委員会
モチベーションが高く、一定の成果を出している自律した女性営業を推進委員に選抜。各営業本部育成担当者と連携し、現場の声を取り入れた女性営業研修を各エリアで年数回実施するほか、全国の成功事例の共有などを行っています。
店長育成支援
各エリアの店長、次期店長候補者を対象に外部講師による「リードマネジメント研修」を年3回開催し、 店長への意識を高める場となっています。営業本部数(18名)の店長登用を目標としています。(2021年8月1日現在、女性店長16人、18営業本部中13本部。マンション販売リーダー含む)。
若手育成支援
女性営業職の定着を目指して、女性営業推進委員会で立案し、2019年8月より支援策のひとつとして「メンター制度」の運用を開始しました。人間関係やコミュニケーション、女性特有の悩みなど、業務以外の日常の悩みの相談を、ペアやグループを作ってメンターがサポート。上司や支店の先輩には話しづらいことも、メンターには気軽に相談できるので安心です。相談後、より具体的な対策が必要とされる場合は、ダイバーシティ推進部や各営業本部育成担当者、専門部署の相談窓口などが対応。一人ひとりの状況や思いに真摯に向き合いながら、柔軟に対策を考えて推進しています。
技術職の活躍推進
女性技術者が、商品開発、設計提案、現場管理などで幅広く活躍。さらに「女性技術者活躍推進委員会」で全国の事業所を組織化し、キャリアアップを加速的に推進しています。
マネジメントとスペシャリストの育成
設計長やチームリーダーとしてマネジメントを行う女性リーダーも年々増加。優れた資質と実績、信頼度を備えて初めて認定される、チーフアーキテクトなどのスペシャリストも次々に誕生しています。
チーフアーキテクト20人
高い設計能力や折衝能力を備え、お客様から高い満足と信頼を得た戸建住宅・共同住宅の設計者
プラチナスペシャリスト5人
高齢者住宅や福祉施設において高い専門力・スキルを有し、質の高い相当数の実績を有する設計者
構造計画スペシャリスト5人
設計基準・構造計画・地盤判定等の高い専門知識・スキル、安全性・合理性の高い構造設計能力を有する設計者
チーフコンストラクター7人
総合的な施工管理・現場運営などの高い業務推進能力を発揮し、お客様から高い満足と信頼を得た現場監督
職域の拡大
全国の本部と本社が連携し、「女性現場監督サポートプログラム」により女性現場監督の育成を支援しています。勉強会・交流会などで見識を深めたり、育児との両立などの事例共有も進んでいます。
女性が働きやすい現場づくりを目指して
積水ハウスグループの施工現場では、すでに多くの女性がさまざまな形で活躍しています。こうした変化に対応すべく、女性向けの工具や軽量ヘルメットなどの採用、女性用仮設トイレの開発・設置など、施工現場で働く女性が安全で快適に業務を遂行できる環境づくりにも尽力。また、現場における妊娠期の安全と体調にもより一層の配慮を行っています。
全国女性現場監督交流会
全国の女性現場監督が集う「交流会」を開催。事例の共有と共に、ネットワークを広げることでモチベーション向上を図っています。この取り組みは、男女関わらず、同期入社の若手現場監督による、WEB意見交換会として広がっています。
現場の環境改善を先導「じゅうたく小町」
全国低層住宅労務安全協議会の「じゅうたく小町」部会に参画。会社の垣根を超えた女性技術者のネットワークから、職場環境の改善や次世代に建設業の魅力を発信しています。
上司の意識改革
あらゆるマネジメント層の研修に、「ダイバーシティ・マネジメント」の講座を繰り返し導入しています。固定的な性別役割の見直しや自律的キャリアアップを前提とした仕事の任せ方、育児中の従業員をサポートする体制の定着を図るなど、上司の意識改革や会社の制度などの支援体制強化にも意欲的に取り組んでいます。
両立のための働き方改革&協力体制の構築
本人の自律
- 働き方の柔軟性と貢献の責任
- 長期スパンで成長を計画する
(自己啓発、資格取得促進など)
上司の意識改革
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育児中従業員の熟練スキルの活用
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性別役割分担にとらわれない
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本人と対話、仕事の与え方
支援制度
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キャリア形成の育成プログラム
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育児・介護・治療にかかわる制度
(保活コンシェルジュ、パートナーシップスライド、時短勤務など)
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在宅勤務など
家族・社会協力体制
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夫婦の家事育児分担
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互いのキャリア尊重
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外部サービスの利用
(家事代行、一時保育など)
2021 年 4 月時点