大須とは…
古き良きが新しきを包む、
人と人とがつながる街です。
「フードショップ イトウ」 社長 伊藤 史雄さん 創業69年の老舗青果店「フードショップ イトウ」の長男として生まれ、他店のスーパーに約20年勤務。6年前に父の後を継いで三代目社長に就任。子ども2人をもつ妹さんがいて、「妹の子どもたちが大きくなるまでは、この店をやめるわけにはいかない」と毎日お店で奮闘中。
フードショップ イトウ徒歩3分(約240m)
所在地 | / | 中区大須三丁目35-15 |
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営業時間 | / | 9:00〜18:00 |
定休日 | / | 日曜日(不定休:水曜日) |
電話 | / | 052-241-5081 |
@foodshop_ito
1.「フードショップ イトウ」について
スーパーとは少し違う、寄り添えるお店。
「大須の台所」として70年近い歴史を持つ大須の老舗青果店「フードショップ イトウ」。6年前に三代目の社長として就任した伊藤さんは、「スーパーとは少し違う、大須ならではの商売がある」と言います。
スーパーとは少し違う“寄り添えるようなお店”を意識して商売をしています。
伊藤さんが語る“寄り添えるようなお店”とは、まさに大須という街と人を知り尽くした大須ならではのものでした。
お客様に『何が喜ばれるかな』と考えながら、毎朝商品を選んで仕入れています。お店では、お客様とコミュニケーションを取りながら売っています。仕入れた商品の説明はもちろん、質問にお応えしたり、季節ごとの旬の商品や流行りの食材を伝えたり、変わった食品は食べ方をお教えすることもあります。スーパーにはないお客様とのつながりを意識しながら商売をしているのがウチの特徴です。また、仕入れた商品は1日から1日半で売り切り、在庫を持たないようにしています。毎朝の仕入れの際には、お客様から聞いた評判を思い出しながら、お客様に喜んでいただける商品を考えて選んでいます。
土曜の名物サービスデー『売り尽くし』。
毎週土曜日に『売り尽くし』という一律で安く売る日を設けていて、文字通り、毎度約95%を売り尽くしています。このサービスデーを設けているので、普段は基本的に個別でオマケすることはありません。個別にオマケしたら、『なんであの人はいいのに私はダメなの』という不平等感が出ちゃいますからね。
2.大須だから出来る新時代の“八百屋”
2年前からインスタグラムも始めました。
時代に合わせて人とつながる手法も変化してきています。現場以外のコミュニケーション手段として、2年前にインスタグラムを始めたという伊藤さん。実際のインスタグラムのページを見ると、青果という素材が実に“映える素材”ということに気づきます。インスタグラムを含めて、“下町の八百屋”のイメージに囚われない柔軟な発想で、大須ならではの新しい青果店を目指しています。
『お客様とのつながり』という流れで、自然とインスタグラムも始めました。2年前からずっと私が自分でアップしていて、今日仕入れた商品で面白い果物や変わった野菜が入った時には、インスタグラムを通じて情報発信しています。インスタグラムを通じた横のつながりも出来てきています。
2023年の夏にはカフェスペースも。
最近は若い世代のお客様も多くなりましたね。観光客も増えました。そんな方々が『安いね』と言いながら野菜を買っていくのを多く見かけます。大須の下町の八百屋に来て、店の人と交流しながら一品買うという行為自体が一つの『体験』になっているんですね。大須に遊びに来た途中の買い物なので、手持ちが軽い500円程度のイチゴやミカン、マスカットなどがよく売れます。マスカットは1日に200パック売れたこともあります。
近々、店内にカフェスペースをつくろうかと思っているので、昔ながらの良さも残してモデルチェンジした『フードショップ イトウ』をお見せするのが、これから益々楽しみですね。
※フードショップ イトウのインスタグラム掲載画像
3.大須の青果マーケットについて
青果店ひとつとっても個性がある大須。
大須には「フードショップ イトウ」以外にも様々な青果店があります。各店がしのぎを削りながら共存する大須の青果市場について、伊藤さんは2つのライバル店を挙げて説明していただきました。
まずスーパーの【生鮮食品館サノヤ】さんです。フードショップ イトウは取扱全商品の中で生鮮食品の割合が75〜80%。それに対してサノヤさんはスーパーなので、生鮮食品の他に一般食品、調味料、肉、魚、お菓子なども揃えています。生鮮食品に関しては『イトウのほうが安い』と思ってもらえるように商売していますが、お客様目線からすれば、安くて下町溢れる食品店と、その場で全部揃うスーパーが近くにあって、どちらか選べること自体がメリットだと思うので、競合店で負けることもあるけれども、お客様のためには、サノヤさんが近くにいて本当に良かったと思っています。
生鮮食品館サノヤ 徒歩4分(約250m)
所在地 | / | 大須三丁目33-6 |
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営業時間 | / | 9:30〜21:00(水・土は9:00〜21:00) |
定休日 | / | 1月1日〜1月4日 |
電話 | / | 052-241-0486 |
あとは【浅仲商店】さんですね。生鮮食品専門店という点では同じ商売なのですが、不思議なことにお客様の層がかぶらないんですよ。この浅仲商店の社長には昔からお世話になっていて定期的に交流のある方なんですが、野菜の知識が本当に豊富で、仙人のような人なんです。マツタケの時期になると、わざわざ長野県まで仕入れに行くほどのこだわりがある人。その人が営む“品質とこだわりのお店”が浅仲さんで、“安くて楽しい人情のお店”がフードショップ イトウです。それぞれのお店のカラーによってご来店するお客様も違うのでバッティングしないんです。
浅仲商店 徒歩3分(210m)
所在地 | / | 大須三丁目9-47 |
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営業時間 | / | 9:00〜17:00 |
定休日 | / | 水、日、祝日 |
電話 | / | 052-251-6556 |
4.大須の「街」と「人」について
最近は若い人や観光客が増えたと語る伊藤さん。大須に集まる「人」と、その人達が集まって作る「街」について聞いてみました。
古着店や韓流が来て、街の雰囲気が変わった。
ひと昔前の大須は今よりも雰囲気が重く、どんよりしていました。過渡期というべき時期ですかね。20年前ぐらいから、若者からご年配の方まで幅広い層に受け入れられるお店が増え始めて、古い建物の建替が増え、だんだんと街の風景や雰囲気、客層も変わってきた印象です。メディアなどで大須がフューチャーされてきたのもその頃からですね。
昔の人の大須愛が、新しい人たちも包む。
父がお店をやっていた時から客層が変わって若い観光客が増えました。一方で、昔からいる大須の方はとにかく“大須を愛している”という人が沢山います。大須商店街の人たちでゴルフ大会があるなど、イベントも多くて街中での交流が多いです。困った事があったら街の誰かが助けてくれるような、昔からの下町情緒が残る街だと思います。そんな古き良き部分を残しながら、昔の人たちが若い人や観光客などの新しい人たちを柔軟に受け入れて共存させているところが、今の大須が持つ他にはない個性になっていると思います。
5.伊藤さんの「大須のオススメ」
大須を知り尽くした伊藤さんに、大須のお気に入りのモノ・コト・お店を紹介していただきました。
子どもの頃の“お気に入り”は、通称『山公園』でした。『グランドメゾン大須 ザ・タワー』の北側にある『裏門前公園』です。私の妹の子どもたちは『富士山公園』と呼んでいるみたいですね。『富士山の遊具がある公園』ということらしいですが、僕らの世代は「山公園」でした。よくあそこで野球をしていましたね。
幼少期のお気に入り 裏門前公園 徒歩2分(約130m)
少しマニアックな伊藤社長の「大須こだわりコース」
オススメのお店は、とんかつ屋の『すゞ家』ですかね。衣がおいしい。リーズナブルなのにとても美味しい、絶対(胃が)もたれない。私はとんかつはロースが好きだけど、『すゞ家』では絶対ヒレを注文します。あとは、キョーヨカ(ケーキ屋『だから、今日がよかったと思える。』)のケーキもいいですよ。一度行ってみてください。
すゞ家赤門店 徒歩2分(約120m)
所在地 | / | 大須三丁目11-17 |
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営業時間 | / | 11:00〜14:30、17:00〜20:30 |
定休日 | / | 木曜日 |
電話 | / | 052-241-3752 |
だから、今日がよかったと思える。 徒歩2分(約140m)
所在地 | / | 大須三丁目22-13 |
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営業時間 | / | 11:00〜22:00 |
定休日 | / | 木曜日 |
電話 | / | 052-265-6230 |
6.「グランドメゾン大須 ザ・タワー」の立地について
「グランドメゾン大須 ザ・タワー」の立地について、非常に高く評価しているという伊藤さん。どのような点に魅力を感じたのでしょうか。
大須中心部にありながら落ち着いている場所。
大須に住むならとてもいい場所だと思っていました。大須に住みたい人にとって、『グランドメゾン大須 ザ・タワー』の立地は、商店街の中心にありながらも落ち着いたエリアだと思います。夜も静かな場所ですし、栄にも行きやすい絶妙な立地だと思いますよ。
7.大須に住もうという人に向けてメッセージ
良き人情と義理で包む温かい街。
大須は食べ物屋さんや医療施設※を含めて何でもあるので便利です。大須商店街は夜早い段階で静かになるので、今は夜の雰囲気も落ち着いています。大須に住む妹家族も、大須は便利なのに夜は落ち着いているので、“住む場所”としてとても便利だと言っていました。昔良き人情と義理が残り、程よい距離感で受け入れてくれる、大須は温かくて、とても住みやすい街です。
※医療施設:ふるたアメ横内科クリニック(徒歩3分)