黒い箱の平屋〜夢〜
建築地は閑静な住宅地で、北側・東側は道路で西側は平屋建住宅、南側は2階建アパートが建っています。
敷地条件から考えると、2階建を建てて高い塀で囲ったとしてもアパートからの視線はカット出来ず、ご希望されている安心感は得られないのではと思い、中庭のある平屋をご提案しました。
プランは、アパートから距離を取る為、中庭を中心に北側をLDK・水廻りとし、南側を個室ゾーンとしました。LDKからは中庭の先に四国山地の稜線が見え、外から見られる事の無い中庭からは切り取られたプライベートな空を楽しむ事ができます。玄関やスタディコーナーからも中庭を見る事ができます。
また、中庭をとる事で閉鎖的になりすぎないように、北側には外からの視線に配慮した格子付きの窓をとり、風の抜けや採光を得ると共に、柔らかな光が町に灯るようにしました。格子部分はヌックの様な空間とし、ベンチとして利用したり、お子様のいい遊びスペースとなります。また外観はご要望通りの黒いモダンな外観ですが、季節を感じられる植栽を効果的に用い、少しでも柔らかな印象となる様配慮しました。
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DATA
敷地面積:397.75㎡
延床面積:156.56㎡
階 数:平屋