インサイドストーリー INSIDE STORY

自由度の高い重量鉄骨で実現。

約46帖のリビングが魅力の3階建て。

片岡達哉

ハイグレードとリアルサイズ、
あえて異なるテーマ性を持たせた住宅展示場。

デザインオフィス広島 一級建築士
片岡達哉
今回、片岡さんが設計担当された「ビエナみどりまち福山展示場」について、まずは商品コンセプトや特徴を教えていただけますでしょうか?
こちらの展示場は、積水ハウスの「ビエナ」と言うブランドになります。一番の特徴は、重量鉄骨を使用した3、4階建て住宅であることですね。これまでも軽量鉄骨で3階建ては可能でしたが、「フレキシブルβシステム」という新構法を採用することで、より自由度の高い設計や多彩な空間提案ができる商品として開発されました。

自由度の高い重量鉄骨で実現。約46帖のリビングが魅力の3階建て。
具体的にはどのような建物になるのでしょうか?
「梁勝ち(はりがち)※」という構造を採用しており、上下階を連続する通し柱が必ずしも必要でないという特徴があります。そのため、プランニング上の制約が少なく、圧倒的な大空間を実現できるというメリットがあります。また、オーバーハングが最大2.5m、さらに2方向へのオーバーハングも可能で、大きな軒下空間を設けることもできるなど、ダイナミックな建物を実現できます。
※梁勝ちは梁を優先して通す構造。対して、柱を優先して通す構造を柱勝ちという。

プランニングのコンセプトを教えてください。
自由度の高い重量鉄骨で実現。約46帖のリビングが魅力の3階建て。
3階建を活かした二世帯住宅をご提案しています。1階と3階に子世帯と親世帯のLDKをそれぞれ設計し、ハイグレードな空間提案とリアルサイズの提案という、あえて異なるテーマ性を持たせています。どちらも見学できる展示場は意外と珍しいかもしれませんね。
また通常、展示場は建物だけを区画目一杯に建てることが多いのですが、植栽ゾーンや駐車場スペース、BBQスペースなどの外回りも一体的に作り込んだ「敷地まるごと設計」も注目していただきたいポイントです。

自由度の高い重量鉄骨で実現。約46帖のリビングが魅力の3階建て。

柱も仕切りも無いから実現できる「大空間リビング」。

まずは、3階の親世帯LDKをご紹介いただけますか?
「ビエナ」の特徴である大空間を体感していただける、柱や間仕切りの無い約46帖のLDKが一番の見どころでしょうか。ダイニングテーブルやソファを置くスペース以外にも+αの空間を確保し、家族が互いの気配を感じながらも思い思いに過ごせるような空間設計をしています。当社ではこれを「ファミリースイート」と呼び、新しいリビングの在り方としてご提案しています。

室内だけでなく、バルコニーとの一体感もありますね。
自由度の高い重量鉄骨で実現。約46帖のリビングが魅力の3階建て。
バルコニーにキャノピー(大型庇)を設けることで、内と外をつなぐ中間領域としてリビングに取り込んでいます。注目してもらいたいのは、バルコニーとリビング床がフラットにつながっている点です。1階では当たり前なのですが、2階や3階フロアでは、通常はサッシ窓の部分に立ち上がりがあり、バルコニーに出るにはこれをまたぐ必要があります。ここをフラットにすることで気持ちのよい一体感が生まれています。

書斎コーナーも素敵な提案ですね。
海をテーマにつくった書斎です。この福山・尾道エリアでは造船業が盛んなので、地元の方に共感いただける提案として盛り込んでみましたが、いかがでしょうか。その他、2階にはゴルフシュミレーターを設置するなど、住宅が単に生活する場としてだけではなく、暮らしを豊かにする場になればとの想いを込めて設計させていただいています。オープン後にゴルフシュミレーターを導入いただいたオーナー様も何組もいらっしゃいますよ。

自由度の高い重量鉄骨で実現。約46帖のリビングが魅力の3階建て。
自由度の高い重量鉄骨で実現。約46帖のリビングが魅力の3階建て。

リアルな暮らし心地を体感できる1階LDK。

1階のLDKは、より生活イメージの湧くプランニングですね。
自由度の高い重量鉄骨で実現。約46帖のリビングが魅力の3階建て。
展示場は豪華過ぎて参考にならないというお声をいただくこともあります。そこで多くの方に参考にしていただくために、こちらでは一般的なサイズのLDKを想定しています。家事楽動線やダイニングと連続したスタディスペースなど、共働き家族のライフスタイルを豊かにする「トモイエ」というコンセプトや、散らかりがちなリビングをスッキリ心地よい空間にする「リビクロ(リビングクローク)」なども盛り込んでいますから、サイズ感だけでなく、よりリアルな生活シーンを体感していただけると思います。

とても緑が豊かに感じられることにも驚きです。
当社の考え方でもあり、私個人的にも家と外回りは一体と考えているので、家のボリュームに見合った植栽計画などにもこだわっています。南北に大開口を設けて、ヌケの良さも感じていただけるように配慮しました。一段下がったピットリビングを採用しているのも、視線を下げて庭との一体感を高める効果を狙ったものです。

「ビエナ」の特徴でもあるオーバーハングを活用した軒下空間も見どころです。内と外をつなぐ中間領域を当社では「スローリビング」と呼び、縁側や土間など古くから日本の家にあった中間領域の心地よさに着目しています。私個人的には、気持ちのいいリビングがスローリビングだと捉えており、形にとらわれることなく快適なリビングをご提案できるよう心がけています。

展示場設計で培ったノウハウをデザインオフィスに展開。

片岡さんはこれまで、何棟の展示場を手掛けられたのですか?
「ビエナみどりまち福山展示場」で4棟目です。実は、展示場の設計に携わる機会はそれほど多くはありません。我々、設計担当にとって展示場の設計を任せてもらえるのは名誉なことですし、様々なチャレンジを行い、自分の引き出しを増やすよい機会にもなっています。

設計者ごとにこだわりは違いますが、私自身は造作家具なども自らデザインを起こして細部まで徹底的にこだわってつくっています。自分で線を引くからこそ気付きが得られる部分も多く、デザインオフィスでの仕事にもしっかりとフィードバックさせてもらっています。

自由度の高い重量鉄骨で実現。約46帖のリビングが魅力の3階建て。
自由度の高い重量鉄骨で実現。約46帖のリビングが魅力の3階建て。
今後、片岡さんが取り組まれてみたい住まい像はありますか?
そうですね。建物と外回りを切り分けて考えるのではなく、もっとシームレスな関係性を表現できればと思います。最初に建物をイメージするよりも、自然の中に部屋があるようなイメージですかね。身を置くだけで心地よい部屋。その部屋が有機的につながることでひとつの機能的な建物が構成される。そんなアプローチで建築に取り組んでみたいと思います。

自由度の高い重量鉄骨で実現。約46帖のリビングが魅力の3階建て。

同じ展示場でも、何度も見学を。

最後に、これから家づくりをされる方に、展示場見学をする上でのアドバイスをお聞かせいただけますか。
同じ展示場であっても、家づくりを検討されているそれぞれのタイミングで、まったく違って見えると思います。初めて来場される時と、住まいのイメージが固まってきた時では、見るポイントも変わってきますから、何度も見学してみていただきたいですね。細かなディテールにまで非常にだわってつくっていますので、ぜひ家づくりの参考にしてください。

自由度の高い重量鉄骨で実現。約46帖のリビングが魅力の3階建て。
PROFILE
片岡達哉(かたおか たつや)
デザインオフィス広島 一級建築士
設計歴21年。室内と外とが一体となったシームレスな建築を追求し、オーナー様だけでなく、街の財産となる住まいづくりを心掛けている。「JEGデザインコンテスト2022 ハイクラスエクステリア部門 最優秀賞」受賞。

自由度の高い重量鉄骨で実現。約46帖のリビングが魅力の3階建て。
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