木に包まれた吹き抜けの邸宅PORTFOLIO 22

CONCEPT

駅から近い住宅街にありながら、開放的な空間の広がりを実現

国内外を問わず旅行が好きだというオーナー家族。 希望されていたのは、「お気に入りのホテルの落ち着いた和モダンの雰囲気」と、 「自然を感じられる開放的な吹き抜けのリビング」、そして「それぞれが楽しめる空間があること」でした。 敷地は、駅から近い住宅街。人通りの多い角地のため、プライバシーの確保は重要です。 そこでL字形の建物を道路側に寄せて構え、その内側に大きな庭をつくることを提案。 庭に面した天井高5.5m、全面ガラスの開口部が、圧倒的な開放感を実現しています。

PLAN

外は閉じて、内に開く。都市型邸宅の工夫

100坪ほどの敷地にこのクラスの邸宅となると、道路面を高い塀で囲むのが一般的です。 しかし、本邸宅は建物を塀で囲むのではなく、建物自体に塀の機能を持たせています。 そうすることで内側につくった庭を広くし、より開放的な空間が実現しました。 また、ガレージのシャッターと隠された玄関アプローチ、総タイル張りの外壁という外観は、 風格のある重厚感だけでなく、ともすれば威圧感のある印象になってしまいます。 そこで外構に植栽を設けることで雰囲気が和らぎ、都会的でスタイリッシュな外観となっています。

外壁は総タイル張り。プライバシーに配慮し、窓は一切設けていない。
道路側から建物を回り込むようにアプローチを長くとった玄関。外からの視線は届かない。
四季によって大きく表情を変えてくれるモミジの木を中心とした庭。玄関アプローチをまっすぐ進むとアクセスできる。
道路側に面したガレージからつながるご主人の書斎。奥には趣味のワインを保存するワインセラーも。「愛車を眺めながらワインを楽しむ時間が好き」だそう。

DESIGN

素材の質感で空間の表情を演出

オーナー家族が希望していたホテルのような和モダンな雰囲気を再現するため天井や内壁をタモ材で統一。 テレビ横のスピーカーカバーにも木の素材を採用しました。 また、天井から壁にかけては、L字につながるライン状の照明を配置。 柱のないリビングダイニングの吹き抜け空間が、より広く感じられる演出となっています。

床と同じ素材のテレビ背面の壁はハイサイドライトのみとし、ダイナミックな空間に。
黒で統一したオープンキッチンは、空間を引き締めるアクセント。あえて天井を低く抑えた、落ち着いた空間。
庭の奥にある東屋は、掘りごたつスタイルで過ごせるよう小上がりに。パーゴラとシェードを設けることで隣地からの視線を遮る機能も。
リビングのソファなどもナチュラルカラーで統一。置き型ランプで幻想的な雰囲気も楽しめる。

兵庫県 H邸

  • 敷地面積/330.38㎡
  • 延床面積/396.45㎡
  • 1F PLAN
  • 2F PLAN
  • 3F PLAN

PROFESSIONAL STAFF

プロジェクトマネージャー
五家 剛
デザイナー
森田 久美
デザイナー
川嶋 将嗣
インテリアコーディネーター
石田 啓子
エクステリアデザイナー
佐藤 健
プロジェクトマネージャー
五家 剛
デザイナー
森田 久美
デザイナー
川嶋 将嗣
インテリアコーディネーター
石田 啓子
エクステリアデザイナー
佐藤 健

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