仮想の彼方へ
新築を考える時に住宅展示場を見に行かれる方は多いと思いますが、住宅展示場にも個人住宅同様に敷地や予算など様々な制限があります。
法的制限だけでなく市場性や会社のベクトルとの調整を図りながらデザイナーは自分のアイデアをカタチにまとめます。
制限があるからこそまとまるという事実もありますが無制限で検討することは普通あり得ません。
デザイナー自身が思い描くロケーションで、予算の制限もなく規模や仕様も自由。再現が可能であるという唯一の条件下でデザイナーはどう解き放たれるか。
そんな想いから仮想空間「メタバースモデルハウス」にチャレンジします。
タイトル「水原庭」
都の街中より少し離れた場所。日々を忙しく過ごす現代人が、喧騒から離れた穏やかな時間・生活を楽しむ「住宅」とするために、外に閉じ中に開くことで、周囲の環境・視線をコントロールし、プライベート空間を確保しました。「住宅」の中にはいくつもの居場所があり、どの居場所からも、「庭」越しにお互いの気配を感じながら生活することができ、自身の時間と家族の時間、それぞれを大切に過ごせる計画となっています。
また、「庭」を通じて、「緑」、「水」、「風」、「光」を存分に感じることで、自然の移ろいと共に生活することをイメージしました。
時と場所を選ばないメタバース空間をゆっくりとお楽しみください。