住まいの参観日35周年スペシャルサイト

Asset 1

その姉妹は
なにもかも2人でひとつ

ひとりに林檎をひと切れあげると
半分に割って何も言わずもうひとりに手渡す

一つの椅子に2人で座り
一冊の絵本を2人で読み
一本のマフラーを2人で巻く

一つのベッドで2人は目を覚まし
一つの小箱に2人で三つ葉を集め
一匹の犬を2本のリードで散歩する

大人たちはみなその光景を微笑ましく眺め
この姉妹をとても可愛がった

そして月日はあっという間に過ぎ
ある冬の終わり
街外れの高台に2つの家が並んで建った
少し目を引く家だった

一つの土地に2つの家
2つの家に一つの中庭

それはもちろん姉妹の家

中からは
いつも賑やかな2つの家族の声が聞こえてくる

物語を生んだ家

姉妹で寄り添い
一緒に子育てができる家

HOME 5愛媛県Iさま邸・Sさま邸
住宅街に並び建つIさま邸(左)とSさま邸。ファサードの位置をずらすことで、2軒の家にほどよい距離感をもたせた。家と家の間の通路の先に中庭がある。

お父さまの土地を分け合い2軒を建てる

白い外壁に、リズミカルに配された窓。双子のように並び建つ2軒は、ひとつの敷地を姉妹で分け、それぞれの家族のために建てた住まいだ。

姉のIさまは「もともとは父がもっていた土地なんです」と話す。「上の子どもが1歳になる頃に、父が『ここに家を建てたら』と言ってくれて。妹も子どもが生まれる予定だったので、一緒に建てたら助け合って子育てができるかなと思いました」。妹のSさまは「一緒に建てられるなら嬉しいなと。実家もすぐ近くなので、安心感もありました」と振り返る。

家づくりのパートナーには、実家の建て替えを行った積水ハウスを選ぶことで姉妹の思いが一致。「実家に住んでいるときにいい家だなと実感していたので、プラン提案を依頼しました」(Iさま)。「両方の家のことを同時に考えてくれる提案に驚きました」(Sさま)。

中庭から通りを見る。この通路によって、直接中庭にアクセスすることができる。
中庭の広さは約12畳。バーベキューや、お子さまのプール遊びの場として大活躍している。
中庭越しに、お互いの住まいが見える。左はお姉さまの家の2階からの景色。右は妹さまの家の2階からから、中庭を見下ろしたところ。

ほどよい距離感と2軒の一体感を両立

2軒の位置をずらし、共有の中庭を設ける。提案されたプランは、2世帯がほどよい距離をとりつつ、中庭を交流の場とするものだった。「窓の大きさや向きが考えられていて、光を取り入れつつ、お互いの家からの視線が気にならないように配慮されていました」(Sさま)。「プライバシーを確保しつつ、2軒の一体感が感じられる点にひかれました」(Iさま)。

姉妹の「広く明るいLDKに、吹き抜けもほしい」という希望は偶然に合致し、間取りはともに2階にLDKを配したプランに。インテリアはそれぞれの好みがあるなか、どちらも洗練された空間となっている。

吹き抜けの窓からの光が降り注ぐIさま邸のリビング。アルコのスタンドライトはご両親から譲り受けたもの。
Iさま邸のダイニング。大勢で食卓を囲めるように、大きなテーブルとベンチ、カウンターを造作した。2軒の家に共通のMAYUHANAの照明は、ペンダントタイプを選択。

中庭は3世帯の交流の舞台

2軒の家でそれぞれの家族が暮らし始めて約5年。姉妹はともに、2人のお子さまのお母さまになった。Sさまが「子どもたちは仲がよく、まるで4人きょうだいのように育っています。幼稚園や学校から帰ってくると、どちらかの家に集まって遊んでいます」と話すと、「一緒に子育てできたらいいなという、当初の思いが実現しました」とうなずくIさま。

週末には、近くに住むご両親も含めた3世帯でのバーベキューを楽しむ。「両親も夫も私たちも、みんな美味しいものを食べて飲むのが大好き。わざわざ予定しなくても、自然に集まってバーベキューをしたり、一緒にごはんを食べたりしています」(Sさま)。「私たち姉妹も、家を建てて一層仲良くなりました」と話す姉妹の笑顔が、幸せな関係性を物語っていた。

Sさま邸のリビング。ソファはお母さまから譲り受けたもの。「母が祖父に買ってもらった思い入れのあるもの。この家で使うことになって、母も喜んでくれています」。
Sさま邸のダイニング。壁面の黒いタイルや造作のダイニングテーブルが空間を引き締める。MAYUHANAはフロアライトとして取り入れた。
Iさま(お姉さま)邸
所在地
愛媛県
家族構成
夫婦+子ども2人
Sさま(妹さま)邸
所在地
愛媛県
家族構成
夫婦+子ども2人
、。