知っておくべき、14のシカケ

03 気持ちのオン/オフもつくり出す収納空間

収納には、洋服なら洋服だけ、文房具なら文房具だけと、同じものをまとめて収納する方法がわかりやすい時もありますが、時間効率を優先して、使うタイミングごとにいろいろな物をまとめて収納する方法もあります。玄関横やリビング横に家族がそれぞれ外出時に使う物を1ヶ所に集めて収納しておく場所をつくることをおすすめします。この場所で身支度を整えて出掛けて、帰ってきたら、まずここで鞄や上着を脱いでいつもの場所にしまっておくことで、生活動線もすっきりします。

上着や鞄はもちろんのこと、部屋着や次の日に着る洋服、ランドセルや習い事で使う物、庭で遊ぶときのオモチャなどをしまっておくと便利です。置く場所が決まっていないと、リビングに上着を脱ぎ散らかしたり、ランドセルが無造作に置かれたりします。帰ってきた動線に持ち物の居場所をつくることで、子どももここがランドセルのお家というのが理解しやすいです。鞄や上着はすぐにしまえる空間があることで、子どもも大人も気持ちのオン/オフが切り替えやすくなります。

モンテッソーリ教師
あきえ先生

モンテッソーリ教育で言う敏感期にはいくつか種類があって、その一つが“秩序”の敏感期です。馴染みのある習慣が乱れることに嫌悪感を抱く時期で、“イヤイヤ”を発症させる原因にもなります。よく使う物は決まった場所に収納/管理して、とにかく迷わせないことが大事。毎日決まった動線やルーティンで片付けるようにすると、心の安定にもつながります。
▶こちらの記事で詳しくお話ししています。
イヤイヤ期を乗り越えるコツ

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