知っておくべき、14のシカケ

03 心が安定する習慣づくりと収納の工夫

空間づくりでは、子どもにとって迷わせないことを意識しましょう。物の位置が定まっていないと、片付けがしづらかったり、自分で活動しづらかったりして、やりづらさからイヤイヤと怒る姿につながりやすくなってしまいます。だからこそ、家の中の動線はとても大切です。家から帰ってリビングに行く途中に、上着や荷物をかけるところがあること、おもちゃの出し入れがしやすい配置になっていることなど、いつも使う物をいつもの場所に片付ける場所があると習慣化しやすくなります。自然とその環境に沿ってやっていけば、自分でもできるというのが理想です。

使いやすい環境があれば、子どもは「自分でやりたい!」となります。逆に、使いにくいと「やりたくない、手伝って」となってしまうのです。たとえば、カゴにいれるおもちゃを決めて声かけをしていくと、自分で片付けができるようになります。子どもの目線でチェックし、扱いやすい環境にすることを心がけましょう。

いつもの動線や決まった場所に自分のものが収納されていることは、心の安定につながり、子どもの自立を育んでいきます。

積水ハウス
河﨑由美子

収納は物を片付けるだけの役割ではありません。私たちも、収納が子どもも大人も心地よく過ごすための習慣づくりになることを大切にしています。子どもが片付けしやすいように、子どもにとっても手の届きやすい位置に収納場所を作るのはおすすめです。自分の物を自分で管理できることは、主体性を育てることにも役立ちますね。
▶こちらの記事で詳しくお話ししています。
子どもの心が成長する収納のあり方

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