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スマートユニバーサルデザイン

積水ハウスでは2010年より、従来のユニバーサルデザインの基本的な考え方である「安全・安心」「使いやすさ」に加え、「触れ心地が良い」「操作感が良い」「見た目が美しい」と言った、五感に響く「心地よさ」まで追求した独自の住空間デザイン「スマートUD(ユニバーサルデザイン)」を推進しています。

空間の美観性を失うことなく安全性、使いやすさというユニバーサルデザインの基本を忠実に再現している点が評価され、2010年度グッドデザイン賞(生活領域/住宅設備部門)を受賞しました。

スマートUDアイテムの一例

1階室内と外部デッキ、テラス土間がフラットにつながるサッシ。移動時にサッシ枠につまずく心配もなく、室内外の連続性が高まることで室内空間の体感的な広さもアップ。自然を身近に感じながらスローリビングが楽しめます。 

指のかかり具合や掴みやすさを考慮し、微妙な曲線でデザインされた階段手すり。使いやすい角度を実験から導き出したトイレ手すりなど、使い心地を追求。天然木の質感にもこだわった、身体にも心にもやわらかい仕様です。

誰もが安心してリラックスできる場所であるために。濡れても滑りにくい床やまたぎやすい高さの浴槽、適材適所の手すり、少ない力で操作できるドアなど、安全性と使いやすさを追求。お手入れのしやすさにもこだわりました。

扉を開ける時に、指を挟んでしまうことのないよう配慮したデザインの引手。シンプルな形状で、小さな子どもでも安全に操作でき、自然に怪我を防止します。2016年には、キッズデザイン賞 審査員特別賞を受賞しました。 

メーターモジュールがユニバーサルデザインの基本

積水ハウスは創業してまもなくの頃から、尺ではなくメートルを設計の基本単位とする「メーターモジュール」を採用してきました。ここ数十年で日本人の体格が大きくなっていることもあり、豊かに快適に暮らすためにはメーターモジュールが適しているのです。メーターモジュールによって生まれるゆとりは、ユニバーサルデザインの観点からも非常に有効です。例えば、将来必要になるかもしれないバリアフリーリフォームの際、廊下や階段の幅が広ければ片側手すりはもちろん、両側に手すりを付けることも可能。また、赤ちゃんを抱っこしていたり、大きな荷物を運んだりといったときにも、このちょっとした広さの差が、動きやすさをさりげなくサポートします。

左がメーターモジュール、右が尺モジュール。大きな荷物を抱えてみると、その差がはっきりと実感できます。また、階段に手すりを付けても広さに余裕が感じられます

メーターモジュールは、毎日上り下りする階段の使いやすさにも大きく寄与します。両側に手すりをつけても、余裕の広さ。将来にわたって安心をアシストします

メーターモジュールは廊下の曲がり角でも効果を発揮します。車椅子で通る際、メーターモジュールなら角を曲がることが可能。快適な移動を支えます

トイレなどの小さな空間では、モジュールによる差が数字以上のゆとりに感じられます

誰もが、安全に使いやすく。家があなたの快適の味方になります

積水ハウスでは、1970年代からバリアフリーを研究・推進してきました。基本的なバリアフリー性能をすべての住宅でベースにすべきと考え、1989年には“いつもいまが快適”という「生涯住宅思想」を提唱。 年齢や体格、体力の違い、身体機能の違いを超えて、誰もが暮らしやすい住まいを提供することを目指し、独自のユニバーサルデザインを構築してきました。これからも、誰にとっても住みやすい家づくりを目指し、ユニバーサルデザインを進化させ続けます。

1970年代から開発。障がい者住宅研究が生かされています

積⽔ハウスは公的機関との共同開発により、⾼齢者や障がい者向けモデルなどを建設しています。障がい者のための配慮住宅においても、1,300棟以上の実績を重ねています。

日本初の「障がい者配慮モデルハウス」を建設(1981年)

生涯住宅展示場 オフィス三鷹を開設(1988年)