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耐震性能

阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震において全壊・半壊ゼロ

阪神・淡路大震災(1995年)の被害エリアに建築していた積水ハウス29,692棟のうち、全壊・半壊は0棟。東日本大震災(2011年)も177,488棟のうち全壊・半壊0棟、熊本地震(2016年)でも全壊・半壊した棟はなく、建物に必要な「生命と財産を守るシェルター」としての役割を果たしました。

※地盤移動および津波によるものは除く。

精緻な基礎

一般的な在来木造住宅では、柱と基礎の間に土台と呼ぶ部材を設けます。基礎の水平を出すために設置されるものですが、強い地震によっては土台から柱が抜けてしまうこともありました。積水ハウスは基礎と柱をダイレクトに緊結する「基礎ダイレクトジョイント」を採用。建物の揺れをより確実に基礎へ伝えることで、家の倒壊を防ぎます。

高強度の部材

接合部のせん断実験の様子。実験により、設計上、必要とされる規定値を超える強度があることを確認しています

積水ハウスは各部材・各部位で実験を繰り返し、材質そのものや接合部の強度、構造性能を確かめています。特に木造住宅における構造材となる木材は天然素材なので、バラつきが生じやすいもの。積水ハウスの木造住宅では集成材を採用することで強度の数値管理が可能となり、弱点であるバラつきを除去しています。

軽量鉄骨や重量鉄骨の住宅においても、理論だけではなく、数々の実験を繰り返して検証された部材を使用しています。鉄骨の場合、鋼材に求められる性能は強さとしなやかさ。高い強度を備える梁を開発したことにより、軽量鉄骨の場合は最大スパン7.0mの、柱や間仕切りのない開放感のある空間を実現します。

揺れに対する性能

積水ハウスは、最先端の実験・実証を行い、揺るぎない安心な住まいを追求し続けています。実験で得られた確かな性能を、軽量鉄骨・重量鉄骨・木造、それぞれの構造へ落とし込んでいます。

それぞれの構造で実物大での耐震実験を行い検証しています

強い外壁

積水ハウスは、構造自体の耐震性能を高める実験だけではなく、躯体に付随する「外壁」に対しても試験を重ねています。積水ハウスがたどり着いたのは、揺れに合わせて回転する外壁でした。外壁を専用の金具で取り付け、揺れがきた際には構造体の変形とは異なる動きのロッキング(回転)を開始。揺れに合わせて動くことで、ひび割れや落下を防ぎます。

軽量鉄骨・重量鉄骨の外壁は、「外壁パネルロッキング工法」で設置します。いずれも外壁パネルは1枚1枚工場で生産をするので、その際に専用金具まで取り付けを。高い精度で完成させ、現場で組み立てます

木造の外壁は、「スライドアブソーバー工法」で設置します。名称は異なりますが、鉄骨と同様、構造躯体の動きに外壁が追従する機能は変わりません。陶板外壁「ベルバーン」は 現場で1枚ずつ下から固定していくので、金具はその際に取り付けていきます

品質を維持する生産・施工管理

実験を重ね、強靭な部材の開発を終えたら「おしまい」ではありません。当然大事になってくるのは、それらをいかに高い精度を保って生産し、現場で組み立てるか。積水ハウスは、生産体制において国際規格で認められた工場を有し、また現場では工事終了まで直接責任施工による一貫した体制で対応します。

積水ハウスは、国際規格「ISO9001」を住宅業界の中ではじめて取得。全国の5工場および全工場生産部門すべてで、一貫した製品・サービスの提供と、顧客満足の向上に取り組んでいます。コンピューター管理による邸別受注生産により、性能・品質が常に安定した部材を製造し、出荷するタイミングまで適切に管理しています。

工場における品質を安定させるためのフロー:(左)工場では、一邸ごとに部材のプレカット・プレセットを。(右)工事の進捗に合わせて部材を出荷することで、部材が現場に蓄積されることによる破損などのリスクを軽減します

積水ハウスの施工を行うのは、子会社の積水ハウス建設をはじめとする積水ハウス会の職人たち。基礎工事を含め、精度の高い施工を安定して提供します。現場美化など、高い意識を持って家づくりに取り組んでいます。

研究と実験によって開発された、住まいを支える技術の数々。積水ハウスの強さの理由をご紹介します。