積水ハウスの木造住宅に使われる木材は、薄いラミナを重ねてつくる集成材。そのため、一本一本の材料の強度が明確です。
集成材:強度管理の徹底
自然素材と工業製品の長所を融合。
木の良さを引き出すための品質管理。

木の内部に潜む割れや節抜けなどの欠点を取り除くことができるほか、ラミナの状態で乾燥させて含水率も管理することで、強さや品質を維持しています。

(出典:「木材活用辞典」株式会社産業調査会)

強さの設定が変えられるから、適材適所の配置により大空間を可能に。
柱と梁では力のかかり方が違うため、求められる強度は異なります。ラミナの強度を管理できる集成材なら、強い曲げの力がかかる梁には、外層ほど強いラミナを配置するなど、自然素材の木材でありながら合理的な構成ができます。

また、ラミナの枚数により梁の強度を適切に管理。異なる強度を持つ梁を組み合わせて使用できるので、耐力設計にも無駄がなく、広々とした空間を可能にできます。

ラミナ1枚単位で強度管理を行い、品質の安定性を図る。
構造計算による安定性を保証するには品質にばらつきが少なく、安定した強度であることが必要です。
そこで、シャーウッドでは構造上重要な梁材をラミナの段階でMSR(マシン・ストレス・レイティング)と呼ばれる強度測定機にかけて非破壊検査し強度区分を行います。積層接着する際に強度管理したラミナを正確に配置でき、求められる強度の梁をつくることができます。

国の規格よりも厳しい独自基準を設け、品質を管理。
シャーウッドプレミアム構造材は、一般製材(ベイマツ)との強度比較試験を繰り返し行った実験データによって、破損する条件にばらつきが少なく、安定した強度を発揮することが明らかであることを確認しています。

また、ラミナの状態はもちろん、柱や梁として完成した後も抜き取り検査を行うなど、品質を厳しく管理。一般的な集成材の品質はJAS規格に準じたレベルですが、シャーウッドではより厳しい独自の数値基準を定めています。

梁や柱は一般製材やヒノキ製材と比べ、高強度であることを実験で証明。
シャーウッドプレミアム構造材の梁と一般製材で曲げ強度実験を行った結果、シャーウッドプレミアム構造材の方が、最大破壊荷重(折れたときにかけられていた力)が約2倍であることが実証されました。

徐々に荷重を加えたところ、29kN(2.97tf)で破壊。 ※ 一般製材はシャーウッドプレミアム構造材と同じ規格に換算すると31kN(3.20tf)

一般製材が壊れた29kN(2.97tf)の荷重に耐え、さらに加力を続けたところ約2倍の59kN(6.02tf)に至った時点で破壊。
※ 試験体は共に断面120mm×240mm・スパン4.320mm
柱は必要な縦方向の力への耐性(圧縮強度)において、ヒノキ製材の約1.8倍を実現しています。
