日本人が愛し続けてきた木の家と、世界有数の地震大国という風土をいかに両立するか?というコンセプトのもとに、シャーウッドは、阪神・淡路大震災が起きた1995年に誕生しました。
シャーウッドは、その大震災でほとんど被害を受けなかった積水ハウスの鉄骨住宅のノウハウをもとに、確かな強度が計算できる集成材を構造用金物で緊結するという、独自の構法※を構築しました。 それが、「シャーウッド構法」です。
耐震性を確保しながら大空間を実現する木造構法。
日本人が愛し続けてきた木の家と、世界有数の地震大国という風土をいかに両立するか?というコンセプトのもとに、シャーウッドは、阪神・淡路大震災が起きた1995年に誕生しました。
シャーウッドは、その大震災でほとんど被害を受けなかった積水ハウスの鉄骨住宅のノウハウをもとに、確かな強度が計算できる集成材を構造用金物で緊結するという、独自の構法※を構築しました。 それが、「シャーウッド構法」です。
従来の木造住宅の常識が通用しなかった大震災を教訓として、 従来の常識にとらわれず、強さと設計の自由度をさらに追求する家づくりなのです。
※特許第4080419号 特許第4023612号「S-MJ構法」
シャーウッドが目指すのは、科学的な視点から、安全につくられた地震に強い家。
地震発生とともに、建物にはさまざまな力がかかりますが、その一連の作用と働きを受け止め、必要な強さを実現することが耐震設計のポイントです。シャーウッド構法では、それぞれのポイントを強化することで耐震性を高めています。
一般の在来工法では筋かいを入れた耐力壁で躯体を構成しますが、シャーウッドは厚さ9mmの合板と60mm / 120mmの細かな釘ピッチで強化した高強度耐力壁を採用。在来工法では「5」が上限とされていた壁倍率※も、性能規定で運用されているシャーウッド構法では最大「10」相当を実現。高強度耐力壁は、筋かいと異なり、面全体でバランスよく力を受け止めるため、外力に対する変形が少なく、ねばり強く耐え続けることで安全性を高めています。
また、壁の強度が高いことから壁量が少なく済むため、開口を自由に広く確保することが可能になっています。
強い耐力壁で地震の力などによる変形を抑える「モノコック構造」。シャーウッドは、この「モノコック構造」をベースに、「スーパーコラム」「木質ラ ーメ ンフレーム」などの「ラーメン構造」の長所を融合した、ハイブリッドな構造です。
それにより、必要に応じて大きな開口部を設けながら、家全体の強度を確保。木造軸組工法で唯一、型式適合認定を取得するこの技術で、木の住まいづくりを、より自由に、快適にしていきます。
スーパーコラムは、幅わずか250mmながら1,000mmの耐力壁と同等の耐力を持つ柱。限られたスペースにも開放的な空間を実現することができます。
空間を幅いっぱいに使った2台並列ビルトインガレージなど、限られた敷地をフル活用したプランも、構造強度を保ちながら実現できます。
耐力壁約3m分の耐力を持つ「木質ラーメンフレーム※」。比類のない強度とねばりを発揮して、構造的な安全性を確保しながら、最大6m(ラーメン柱外芯間)のスパンが可能。木質ラーメンフレームを積み上げた「2層ラーメンフレーム」なら1階は庭とつながり、2階は空とつながる、明るく心地よい空間がつくれます。
※ラーメン柱2本セットの1層タイプの場合。
梁を1mの格子状にすることで最大6m×10mの柱なしの大空間を可能に。梁をあらわすこともでき、木質感あふれるインテリアを演出できます。
「ハイブリッドSR※床梁」は集成材梁(梁せい390mm)と鋼材を一体化、従来の梁と比べ、上からの荷重に対して高い剛性(たわみにくさ)を実現した横架材。
従来、梁せい450mmの梁を使用するため天井が低くなっていたスパン6mの大空間も、天井高を確保したまま実現可能となります。
「性能規定」で運用されるシャーウッド構法の利点は、空間に応じて必要な部材を組み合わせ、強度が確保できること。
例えば、広さ5m×7m、高さ5.5m以上という、ダイナミックな2層吹き抜け空間を安全性を確保しながら可能にしたのは、従来の柱断面の3倍もある「耐風柱」。太い耐風柱が地震や台風にも高い強度で空間を守ります。
通常の木造住宅では難しい、広い無柱空間、吹き抜け、片持ち梁等を実現した木造軸組構法「シャーウッド構法」。耐震性を確保しながら、大空間を実現する合理的な構法であることが評価され、2013年度「グッドデザイン(住宅・住宅設備部門)」を受賞しました。
建物や外壁に大きな損傷はなく、室内も壁クロスの亀裂など修復可能な極めて軽微な被害のみ。シャーウッドが確かな耐震性能を備えていることを確認しました。
※ 実施年・場所/2004年10月、日本最高レベ ルの振動台設備をもつ鹿島建設技術研究所において実施。