鉄骨と木造、どちらも手掛ける積水ハウスは、悩まれるお客様から「実際のところ、どっちが強いの?」「どっちがいいの?」と聞かれることもあります。そこで、どちらも販売される現場の営業担当者(中の人)に聞いてみました。「鉄骨と木造、どっちが強い?」
話は、いよいよ核心へ。後篇をどうぞ。
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2024.11.14
鉄骨と木造、どちらも手掛ける積水ハウスは、悩まれるお客様から「実際のところ、どっちが強いの?」「どっちがいいの?」と聞かれることもあります。そこで、どちらも販売される現場の営業担当者(中の人)に聞いてみました。「鉄骨と木造、どっちが強い?」
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─── シヨウキテイとセイノウキテイ?
中の人: 話が戻りますが、お寺や神社などの「伝統的建築物」は、無垢材を用いて、何百年ももつ強さを誇っています。
─── 無垢材っていうと上質な木ですよね?
中の人: はい。一方、一般的な「住宅」は、戦後の住宅復興のために推奨された、いわゆる「在来木造住宅」が普及しました。さらに、北アメリカやカナダで確立されたツーバイフォーなどの合板を使用する工法も輸入され、定着していきました。それらは、法律で定められた材料のサイズや樹種・仕様などに則れば、木材の個々の品質や加工の精度を問われずに建築することができるんです。それが建築基準法上の「仕様規定」です。
─── 戦後の焼け野原で、早く住宅を建てるためにスピード感が必要だったと。
中の人: 時が流れて、2000年の建築基準法改正により、強さ、性能を実験等で検証し、新たな仕様を決められる「性能規定」の運用が導入されました。シャーウッドはこの「性能規定」に則っています。より科学的・合理的な視点での木の住まいづくりをモットーに、木造住宅の耐震性にも大きな飛躍が見られました。
─── なるほど。じゃあ積水ハウスは性能規定でつくっているから「強い」?
中の人: そうなんです。が、まだありまして。
─── まだあるんですか(笑)。
中の人: 専門的な話が続いてすみません。性能規定での運用で、常に新しい技術や構法を追求しているのですが、さらに、「型式適合認定」も同時に取得しているんです。
─── カタシキテキゴウニンテイ?
中の人: 「型式認定」なんて縮めて呼びますが、「型式適合認定」とは、新しい技術や構法が「構造、温熱(省エネ)、防火など一連の規定に適合すること」を外部評価機関の専門家が審査・認定する制度で、いわば国によって認められた技術や構法であるということです。
─── 国が性能にお墨付きを与えるってことですね?
中の人: 私たちは、鉄骨も木造も「性能規定」で運用していて、さらに「型式適合認定」も受けた住まいづくりをしているんです。これは数ある住宅メーカーの中でもごくごく僅かです。
─── へえ〜。どっちか一方じゃなくて、鉄骨・木造の両方なんですね。頼もしいですね!
─── では、質問を変えます。
中の人さんのオススメはどっちですか?鉄骨?木造?
中の人: これもよくお客様から聞かれるんですが、私はいつもこう言っています。「どっちでもいいです」って。
─── え!どっちでもいい‥‥?
中の人: はい。戦争を経て、「燃えない家」という理想を叶える家づくりから始まった積水ハウスは、プレハブ住宅、軽量鉄骨、重量鉄骨と、「家=木造」という常識をくつがえしてきました。それでも木造住宅もご用意しているのは、ひとえに、お客様の多様な好みにお応えしたいから、だと思うんですよね。
─── 好み‥‥。
中の人: はい。やっぱり、「木の家が好き」という方は多いですし。
─── 私もそうです。
中の人: それでいいと思うんです。積水ハウスでしたら、どっちも強いので。つまり、「どっちもいいから、どっちでもいい」なんです。
例えば、鉄骨系メーカーだと「木は湿気に弱いです」とか、「大空間にするには柱が多くなります」と言うかもしれませんし、逆に木造系メーカーでしたら「鉄は冷たいから部屋が冷えます」とか、「錆びますよ」などと言われるかもしれません。
─── 言われてみれば、どちらにも弱点はありそうですよね。
中の人: ですが、両方とも手掛ける私たちは、それぞれの弱点を技術で克服してきた実績があります。
耐震性はもちろん、大開口の間取りも、木造の湿気も、断熱も、鉄骨の錆も、弱点に対応できる技術を持っています。だからこそ、最後は「お客様の好みで選んでください」と自信を持って言えるんです。もちろん、土地の特性上お薦めする構造というのはありますが。
─── なるほど!ますます頼もしいですね。
なんとなく初めから「どっちも強い」っていう結論になりそうな気は薄々していましたが(笑)、理由も含めてよく分かりました!
中の人: マニアックな話になってすみませんでした(汗)。ご不明な点や、もっと詳しく聞きたいことがありましたらいつでもどうぞ。積水ハウスの営業担当がお答えします。
─── ありがとうございました!
中の人: こちらこそ、ありがとうございました。
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