積水ハウスと東京大学・隈研吾特別教授による「KUMA LAB」発足から5年
大量の情報と物質ーー過剰性により分断が加速するこの時代に、建築は何ができるのか?
学生が生成AIを駆使し、「過剰性のニワ」をテーマにプロジェクト展を開催

EXCESS 過剰性の時代に建築は何ができる?

March 13 THU. 24 SUN.

Tokyo Creative Salon 2025 メイン会場内 東急プラザ原宿
「ハラカド」4F ハラッパ

EXCESS 過剰性の時代に建築は何ができる?

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積水ハウスと東京大学・隈研吾特別教授による「KUMA LAB」発足から5年
大量の情報と物質ーー過剰性により分断が加速するこの時代に、建築は何ができるのか?
学生が生成AIを駆使し、「過剰性のニワ」をテーマにプロジェクト展を開催

Introduction

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KUMA LABとは?

SEKISUI HOUSE – KUMA LABは、2020年6月に株式会社積水ハウスより寄付を受け発足。隈研吾研究室が築き上げてきた国際的なネットワークを基盤に、東京大学から世界へと広がる国際的な教育拠点です。現在世界では技術・文化・社会・地球環境など様々な面で、これまで当たり前とされてきた価値観が急激に転換しようとしています。その中で生まれる新しい価値観とは何か、それによって人々のライフスタイルはどのように変化し、どのような未来の住まい、建築のあり方が想像できるのか。そのような問いに取り組んでいます。

オフィシャルサイト
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Exhibition

演習課題のテーマ「過剰性のニワ」

私たちはいま、物質や情報が過剰にあふれる「過剰性の時代」を迎えています。ある研究によれば、2020年頃には地球上の人工物の総量が生物資源を上回ったとされ、このような物質の過剰化は、人類の活動が地質学的レベルにまで影響を及ぼす「人新世」という概念を生み出しました。これを受けて、「人工」と「自然」による従来の二分法も再考を迫られています。

一方、この約30年間のインターネット普及の過程で、人類は膨大なデータをネット空間に蓄積してきました。こうした情報の過剰化は、学習データを基盤とする生成AIの出現を促し、いまや人間の介在なしに新たな情報を大量に生み出す段階にまで至っています。これまで人間にしかないとされてきた創造性は、こうしたAIの台頭によって揺らぎ始めています。

では、このような過剰性の時代に対して、建築という領域はどのように応答できるのでしょうか。本スタジオでは、建築物の設計という従来の守備範囲を超え、過剰化した世界のなかで私たちが今後どのように生き、思考し、創造していくのか、そのあり方を総合的に探究していきます。

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Hirano Studio

平野利樹

1985年生。東京大学特任講師、東京大学総括プロジェクト機構SEKISUI HOUSE - KUMA LABディレクター。京都大学建築学科、プリンストン大学建築学部修士を経て、東京大学建築学専攻博士課程修了。建築における新しい美学を、デジタルテクノロジーの活用や、美術・哲学など他領域との議論を通して探究する。2021年ロンドン・デザイン・ビエンナーレ日本展示代表作家。2022年TOKYO MIDTOWN AWARDアートコンペ優秀賞。作品として《Reinventing Texture》《Ontology of Holes》など。著書として、『情報と建築学』(共著)『a+u 2024年7月号 ポストデジタルの建築』(ゲスト編集)『a+u 2017年5月号 米国の若手建築家』(ゲスト編集) など。

Members

2022年度
久津輪 渓 / クリストフ・ユダ / 柴垣 映里奈 / 須藤 望 / ステファノ・マルテッリ / ジュン / ヤン・ペン / チンユエン・ウー / ティンユー・シー / 東野 真人 / 豊永 嵩晴 / ピョートル・ニコライ・ヤンソン / マリア・グリンスカヤ
2023年度
飯塚 紀穂 / 石田 開 / ネイサン・マン・タム・シェリングス / レオナード・クーミン / ヤスミーン・タバク / ユンカン・リー
2024年度
アリックス・ゴドフラン / イージン・リン / 大滝 一朗 / ジョルディ・ゴマエス / リグオ・ワン / ロレーヌ・テボー・ド・マルシリー

Movie

「過剰性のニワ」を巡る創造と思索の記録

2024年10月からSEKISUI HOUSE - KUMA LABを拠点として、東京大学 特任講師でKUMA LAB ディレクター・平野利樹が学生とともに始動させた演習を、半年にわたって記録。「過剰性のニワ」をテーマにした作品制作、そして積水ハウス 資源循環センターへの研修を経て、学生たちはいかなる思考をめぐらせたのか。
平野利樹の解説、そしてKUMA LABアドバイザー・隈研吾のインタビューを元に紐解く。

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Article

隈研吾に訊く、生成AIや過剰性の時代。建築やクリエイターは何ができる?

生成AIをはじめとするデジタルツールの発達により、建築家の仕事内容も変わろうとしている時代に、世界中からKUMA LABに集まった東京大学の院生たちは、「過剰性」とどう向き合ったのか。学生たちの最終講評を担った建築家・隈研吾と平野利樹(SEKISUI HOUSE – KUMA LABディレクター、東京大学特任講師)の対談を通じて、生成AI時代の建築の役割や人間とAIの関係性、これからの「豊かさ」について考える。

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Photo Gallery

Hirano Studioの作品制作風景を一部公開。プロジェクト展はどんな展示になっているか、お楽しみに。

Place

東急プラザ原宿「ハラカド」4F
「Tokyo Creative Salon 2025」メイン会場内

プラザ原宿「ハラカド」
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東急プラザ原宿「ハラカド」