家族の渋滞は「洗面室あるある」
洗面室・洗面台について「使用時間がほかの家族と重なる」ことで感じる不満内容は?
洗面室は、家族の使用時間が重なると、一人で使っているときには意識しなかった不満が表面化しがちな空間です。男女で差がある項目からは、女性は「じっくり使いたいのが入る」、男性は「ちょっと使いたいのに譲り合ってくれない」という不満の傾向がうかがえます。
満足度の高い洗面室ってどんなタイプ?
「洗面」「洗濯」「脱衣」の観点から洗面室をタイプ分けし、それぞれの満足度をたずねたところ、洗面のみのタイプや洗濯スペースとの兼用タイプは満足度が比較的高く、脱衣スペースを兼ねたタイプではやや満足度が下がる傾向が見られました。満足度には空間の広さも絡むため、タイプごとの傾向だけでどれがベストとは言えませんが、理想の洗面室を考えるヒントにはなりそうです。
洗面室の広さ事情について聞きました。
洗面室の広さは「1帖未満」になると満足度が大きく下がるようです。また、洗面台(洗面カウンター)の横幅は75cm未満になると満足度が下がります。洗面室は、居室ではないとはいえ、一定の時間を過ごす場所。やはりある程度の空間的なゆとりは求められそうです。
洗面室に求める役割を整理して、リラックスできる身支度空間に
洗面室は、そこに求める役割を整理することが快適な空間づくりの第一歩。家族同時に使えることを目指す場合も、たとえば、洗面ボウルは複数が必須なのか、ボウルが一つでも鏡の前に並んで立てればOKなのかによって、ちょうどいい仕様は異なってきます。広ければ広いほどいいというわけではありませんが、身支度のために一定時間過ごす場所ですので、少しでもリラックスできる空間にしたいものです。いつ、誰が、どのように使うのか。未来予想図も描きながら検討してみてください。
メイクスペースのある洗面台
たとえば、メイクする人が原因で渋滞するなら、洗面台にメイク用のスペースを。家族に気兼ねなく、家族と一緒に洗面台を使用できます。忙しい朝に洗面台に家族が集中する共働きファミリーにうれしいひと工夫です。
Source:
積水ハウス 生活定点調査「洗濯・身だしなみについて」2021 調査対象:全国男女(25歳~69歳) 調査期間:2021年6月
編集・発行元:積水ハウス株式会社 納得工房
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