和を極め、心を尽くす。
木格子に犬矢来、瓦を載せた通り庇など、京都に今も残る町家建築。一方、大正期にモダニズム建築が次々に現れたのもこの街でした。目指したのは、伝統を重んじつつも進取の気風を愛する、京都にふさわしいデザインです。和の佇まいとホテルを思わせるモダンな機能性が、京都らしさと都市生活を満たす住まいとなって、高級志向の方に選ばれる賃貸住宅を実現しました。
街にふさわしい風情を醸す
しっとりとした和の趣を生みだすように、建物の各階に下屋をつけ、エントランスには門屋を設けて、水平ラインを強調しました。瓦屋根を載せたよろい塀の足元には鉄平石を配し、建物全体の印象を引き締めています。
京の町屋から着想を得た格子と色調
エントランスには、格子を大胆に使っています。色遣いのヒントとなったのは、赤みがかった白木や墨黒の焼杉板など町家にみられる深みのある色たち。大空間にふさわしい格子のピッチも、新旧の格子のデータを歩いて集め、造作しました。
シースルー階段と中庭が
光井戸となって開放感を生む
中庭からの光に浮かび上がるシースルー階段は、段板を薄いタイルでコーティングし、側面からのプロポーションも追及しました。3層吹抜けの階段とイロハモミジのある中庭が、内に開いた空間をつくっています。
建築地 | 京都府京都市 |
---|---|
敷地面積 | 925.16㎡ |
規模 | 1棟17戸 |
構造 | 重量鉄骨βシステム構法 |
間取り | 2LDK(6戸) 3LDK(11戸) |
竣工 | 2015年3月 |
私たち積水ハウスにご相談ください
オーナーさまの大切な資産を活かして、こだわりの賃貸経営を実現します。
土地活用や賃貸住宅経営の疑問・お悩みに、知識と経験豊かな専門スタッフがお応えいたします。