四つ辻の家 外観

四つ辻の家

建築地は愛媛県郊外の海と山に囲まれたのどかな地域の四つ辻に面する角地。前面道路は国道へと繋がり、信号待ちの車は、四つ辻を越えます。交通量の多い道路に面し、歩行者や車からの視線が気になる敷地であったため、視線のコントロールが必要な敷地でした。

計画として、建物と道路が正対しないよう建物を四つ辻の中心に向かって回転させて配置し、視線をずらしました。回転させ生まれた敷地の余白には、奥行きのある南庭、東側には駐車場を計画、そして街並みに対して緑を提供することで敷地を最大限に活用しました。

敷石を進みガラスの玄関扉を開けると、南庭まで一続きの土間空間が広がります。振り返ると、街並みに提供した緑が、目隠しの用途と共に屋内からpicture windowとして景色として目に飛び込んできます。

住まいの中心に土間を計画することで、通路としての用途を持つだけではなく、段差に腰かけ庭を眺めたり、家族と向き合える居場所となりました。将来的にはピアノを置いたり、勉強コーナーとして活用するなど、多目的な用途を持たせました。

そして土間により、居室・パブリック空間・水廻りと南北につながるゾーニング分けをし、土間とパブリック空間の外周はすべて開口とし居室と水廻りの箱に屋根をかけ、さらに、内外の天井素材を統一することで、より外とのつながりが強化しました。

四つ辻の家 LDKと中庭
四つ辻の家 リビングと土間
四つ辻の家 ダイニングと土間
四つ辻の家 外構
DATA

敷地面積:341.52㎡

延床面積:111.25㎡

階  数:平屋

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