2つのLDKがつくる伸びやかな空間構成PORTFOLIO 06

CONCEPT

独立性と開放感の共存

長年暮らしたエリアで建て替えを希望していたオーナー夫妻。 日ごろから来客も多く、ゲスト用の応接間やLDK、和室がありながら、 それらとプライベートな空間を分けたいと考えていました。 提案したのは、仕切りを入れながらも、視線は縦横に抜けていく空間構成。 それを実現したのは、敷地の広さを活かして配置した、1階と2階のLDKです。 オーナー夫妻が求める独立性と同時に心地よい開放感を備えた住まいになっています。

PLAN

1階から2階のロフトまでを結ぶ吹き抜けと2つのLDK

建物の中央に1階と2階、さらには2階からロフトに上がる階段まで見通せる吹き抜けを設置。 どこまであるのだろうと思わせる視線の“抜け感”があります。 一方で、1階LDKは床を下げ、開口部にL字型の天井を残すことで、 包み込まれるような居心地のいい空間をつくり、吹き抜けとの対比を演出。 L字型天井があることが、吹き抜けの高さをさらに印象づけています。

1階リビングからは、2階と2階のロフトまで視線が抜ける。
1階リビングから続くゲスト用のダイニングは、吹き抜けのままにせず、エレガントなシャンデリアを備えた天井付き。 「落ち着いた雰囲気で過ごしてほしい」との思いから、2階からの視線は遮られている。
広めに取られた1階の開口部の外にあるテラス。やや高めの塀を巡らせているのでプライバシーを守りながら、豊かな植栽と夜風を楽しむことができる。
1階に設けた和室は、緑豊かな庭に視線が抜ける開放感のあるゲストルームになっている。

DESIGN

独立した空間をつなぐ、連続性

ゲストが使う空間とプライベートな空間を分けたいというオーナー夫婦の希望をかなえたとしても、 それらがバラバラにあるだけでは、建物全体としてのまとまりは失われてしまいます。 そこで、アクセントウォールや木目調の天井、間接照明などで空間の連続性を構築。 どの部屋も独立性はありながらも孤立することのない、つながりを感じられる空間となっています。

エントランスは土間仕様。天井や間接照明と相まって、仕切られた空間をつなぐ。スモークガラスの空間は、ゲストを迎える応接間。
普段家族が過ごすのは、2階にあるもうひとつのLDK。木調の勾配天井が落ち着いた雰囲気をつくり出している。
建て替え前の庭木や石を中心に再構成した和風の庭園。その眺めを楽しみながら進む長いアプローチ。

神奈川県 A邸

  • 敷地面積/1016.63㎡
  • 延床面積/332.76㎡
  • 1F PLAN
  • 2F PLAN
  • 3F PLAN

PROFESSIONAL STAFF

プロジェクトマネージャー
相原 陸人
デザイナー
竹内 一正
インテリアコーディネーター
金山 由香利
エクステリアデザイナー
安藤 直樹
コンストラクター
前田 宗章
プロジェクトマネージャー
相原 陸人
デザイナー
竹内 一正
インテリアコーディネーター
金山 由香利
エクステリアデザイナー
安藤 直樹
コンストラクター
前田 宗章

OTHER PROJECTS