プライムホスピタル玉島
- 中規模病院
背景
長年、地域医療を支えてきた「玉島第一病院」様が移転建て替えを計画。半径2km圏内に医療機関が数多く点在する中、診療圏内の人口が減少し病院が淘汰される時代に備え、医療技術だけではなく信頼感や安らぎを感じる場所として地域に選ばれる病院づくりが必要でした。
ご提案ポイント
- 「Feel at Home」をコンセプトに、住まいで過ごすような居住性の高い空間づくりをご提案。 患者様が快適に安心して過ごせ、ドクターやスタッフが意欲的に医療に取り組める病院環境を企画しました。
- 環境配慮と、地域との共生、人や地域とのつながりを深める価値ある病院づくりを追求しました。
建物外周を取り囲むように設けた湾曲したバルコニーが、やさしく親しみやすい印象を与えます。
建物の中心に設けた中庭には光が降り注ぎ、「小さな森」を楽しめます。
エントランスホールの中庭に面する窓は全面ガラスを採用し、開放的な吹き抜け空間に。
院内廊下からも、四季折々の心地よさを感じられます。
中庭に大きな窓を介して繋がる一階の外来待受。中庭のたっぷりの緑と降り注ぐ陽光が心地よい空間です。
中庭に面した1階の外来は、ピンクのアクセントカラーで統一。
壁、床などは木の温もりあふれる上質なインテリアを追求しています。
3階の一般病室の共有エリア。小上がりの畳コーナーも施された寛げる空間を用意しました。
3階の一般病室エリアはブルーのアクセントカラーに。ナースステーション横には食堂がプランされています。
リハビリ室は前向きに取り組めるような、柔らかなデザイン。
2階の女性外来はピンク色を基調に。上質感あふれるゆったりとした待合ホール。
一般病室は家庭で過ごすような心地よさを追求した落ち着きのある空間。
地域包括ケア病棟は緑色に。院内サインは、天井に大きく設置し視認性を高めています。
ガスと太陽光のダブル発電、排水再利用など、環境配慮と防災を考えた最新技術を採用しています。
万一の停電時にも発電可能なガス発電を採用し、屋上に搭載した太陽光発電のダブル発電により、院内で使用される電気の一部を自給。ヒートポンプとコージェネレーションシステムでエネルギー効率を高めています。雑排水を処理し、散水として利用するシステムを導入し、緑化率約15%を実現する中庭を設定。
環境に配慮するとともに、地域の避難所として機能する防災性も備えています。
施設情報
所在地 | 岡山県倉敷市 |
---|---|
敷地面積 | 7333.46㎡ |
病床数 | 77床 |
構造 | 重量鉄骨造(一般)3階建 |
---|---|
延床面積 | 5975.85㎡ |