山の眺望の家PORTFOLIO 13

CONCEPT

山に抱かれ、山の主になる

南側にダイナミックな風景が広がる
この土地のポテンシャルをフルに活かすよう計画。
南東側のどの場所からも美しい稜線が満喫できるよう、
敷地、庭、建物のボリュームを違和感なく調和させることを考えました。
雄大な山々の眺望と対峙し、癒される住まいがここにあります。

PLAN

眺望と団らん、二つのリビング

南面とともに東側の山の稜線まで余すことなく楽しめる「眺望」のリビングは、
ダイニング、バルコニーテラスとひとつながりでどこからでも山の美しさが目に入る配置。
自然に抱かれ緩やかなくつろぎの時間を生み出します。
石貼りの壁を介して隣接するもう一つのリビングのコンセプトは「団らん」。
趣の違う二つのリビングが、動と静のそれぞれのシーンで、家族のくつろぎを演出します。

センターコート周りには大開口で半戸外空間となる回廊を計画。床のタイル、石貼りの壁、組子障子等の素材に彩られ、上質な雰囲気を醸し出す。
「眺望」のリビングは180度に視界が広がる、 “静”の空間。吹き抜けで開放感がありながらも、木の梁や天井の素材感で、心地よく包み込まれた安心感。シンプルな要素で構成し、心静かに眺望を味わう妨げにならないよう配慮している。
家族が集う「団らん」のリビングは、床レベルを下げた「ピットリビング」とし、こもり感のある親密な空間。カーペットを敷いて、床座でゆったりと中庭の緑を楽しめる。低い目線から見る山並みの風景により、また異なる印象の開放感も味わえる。

DESIGN

夕暮れを心待ちにする空間と照明

ふたつのリビングは、梁をあらわし木の持つ力強さと温かみを感じられる空間へ。
安らぎの場をより一層上質なものにするインテリアの選択や、
日の落ちる夕景から落ち着いた夜景への移ろいまで楽しめるよう照明計画も念入りに。

光源が直接目に入らず、またガラスに映りこんで鏡になりすぎない、抑制のきいた間接照明を主体とした計画で、夕刻から夜に至る移ろいも楽しめる眺望のリビング。
美しい眺望と、センターコートに挟まれた「団らん」のリビングは、コート側に組子障子を設置。繊細な木の伝統工芸の持つぬくもりと、光が落とす美しい影も楽しめる。
センターコート北側には大壁和室を配置。勾配天井に高窓を設け、光を取り込んでいる。コート側の窓や玄関側に配された地窓からも、光や植栽の緑を絵のように取り込み、清冽な空間に。

EXTERIOR

露天風呂を始めとした ディテールへの丁寧なこだわり

門をくぐると広々とした車寄せがあり、目を転じれば遠く山並みが広がります。
建物のファサードにはディテールにこだわった印象的な縦格子を採用し、
周囲になじみながら木の柔らかい質感が感じられる佇まいへ。
多忙のオーナーの想いに応えてしつらえた露天風呂は、
プライバシーを確保しながら、庭の木々から遠くの山々まで一望できます。

アプローチには小舗石を敷き、シンボルツリーのアオダモをはじめとした植栽を配置。四季折々に表情を変える緑が、家族や訪れる方を迎える。縦格子を配して、ゆったりとした和の趣に。手前の植栽やアプローチの小舗石が映え、特別な空間へと導かれるよう、工夫している。
庭の木々から遠くの山々まで一望にできる露天風呂は、眺望とプライバシーを両立する奥まった位置に。浴槽のプロポーションが美しく見えるよう、寸法にも細心の注意を払い、表情も美しい石造りに。それぞれに物語のある樹木を植えた庭は、入浴しながら風を感じ、移ろう空の様子や庭の木々を楽しめるよう、細心の配慮で配置されている。

岐阜県 M邸

  • 敷地面積/1900.79㎡
  • 延床面積/622.56㎡
  • 1F PLAN
  • 2F PLAN

PROFESSIONAL STAFF

プロジェクトマネージャー
野口 高廣
デザイナー
中村 輝昭
インテリアコーディネーター
小澤 まり子
コンストラクター
原 隆行
プロジェクトマネージャー
野口 高廣
デザイナー
中村 輝昭
インテリアコーディネーター
小澤 まり子
コンストラクター
原 隆行

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