障がい者グループホーム OpenVIllageノキシタ(宮城県仙台市)
“多様な繋がりを育む小さなまち”
OpenVIllageノキシタ
地縁の薄い移住先で安心して居場所をつくり、「繋がり」と「役割」で健康なまちづくり
「Open Villageノキシタ」は、2019年、東日本大震災の被災者が多く移り住んできた仙台市田子西地区にオープンした「コレクティブスペース」「保育園」「障がい者サポートセンター」「障がい者就労支援カフェ」 の4つの施設が集まる小さなまち。高齢者、障がい者、子ども、子育て中の親たちが横断的に交流し、日常で気軽に相談しあえたり、社会と接点を持ちながら暮らしたりと、「つながりと役割で社会課題を解決する」ことを目指した共同創造のプロジェクトです。
2020年度 キッズデザイン賞 受賞
5つの建物が中庭を囲んで「ノキシタ」でつながるように建ち、小さなまちを構成している。
障がい者グループホーム。写真右奥に中庭が広がっている。
中庭。中心のシンボリックな2コブの築山は、子どもたちの格好のプレイマウンテンとなっている。周囲の建物から目が届きやすく子どもたちが安全に過ごせるように工夫している。
軒下空間から見る中庭。小径がつなぐ居処に囲まれている。
地域の方が普段の散歩の延長で立ち寄り散歩することができる小径は、ところどころスロープ状になったりカーブしながら回遊動線を形成する。
天井に梁をあらわした、あたたかい雰囲気のカフェ(就労支援B型)。中庭で走り回る園児を眺めながら桜や欅など地元の材料でつくられたテーブル·椅子で居心地良く過ごせる。
集いの中心となるコレクティブスペース。幅広く多様な活動ニーズを受入れる空間。古い家具や道具を活用し、季節の料理作りができるキッチン、ライブラリースペース、さをり織体験スペース設置。
コレクティブスペースでは、年齢に関係なく「自分なりにできる役割を持つ」というコンセプトに基づき、場所と資源、一緒に過ごす時間を共有する。
木組みの大工さんにつくってもらったノックダウン式のジャングルジム。手触り·足触りがよく子ども達に大人気。外に移動して使うことも出来る。
幹線道路に面したノキシタのシンボル的な建物“ノキシタハナレ”。1階部分はギャラリースペース。
ノキシタハナレはオープンな空間とし、道路からも内部での活動が見えるようにして交流を促している。広く跳ね出した軒下空間を利用し様々なイベントを行うことが出来る。
ヨガ教室や、楽器演奏の練習スペースとして人気なノキシタハナレの2階。
ノキシタハナレの2階ギャラリーから見下ろす子ども達。
ノキシタの前庭。左がカフェ、右がコレクティブスペース。足元の低木や季節の草花の植え込みは地域ボランティアの方と共同作業によるもの。緑の成長や小鳥のさえずりを楽しみながら手入れをし、住宅街の雑木林を目指す。
ノキシタの夜の様子。
“ノキシタのはたけ”で育てたホップを使用した「Sendaiノキシタビール」。新鮮なホップを使用することにより香り高いビール。ラベルイラストは知的障がいがあるノキシタ関係者の作品。
OpenVIllageノキシタについてはこちらでも紹介しています
施設情報
敷地面積 |
4255.56㎡ |
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延床面積 |
1357.32㎡ |
タイプ·定員 |
障がい者就労支援B型 定員10名 障がい者グループホーム 定員20名 ショートステイ+相談支援 保育園 定員19名 地域コミュニティスペース |
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