地元への想いを込めたカフェ併用賃貸が地域を変えるランドマークに。
- 駐車場からの転用
大震災を経験し、地域の活性化を願った土地活用。
光と風を思いのままに取り込んだ吹き抜けのリビング、白いアイランドキッチン、戸建て住宅を思わせるゆとりの空間。こちらは、近隣はもちろん遠方からも人々が訪れるカフェを併設したシャーメゾン。この場所は、以前は駅から徒歩5分の駐車場でしたが、「もっと意義のある使い方を考えてはどうか」との知人の提案を機に、オーナーさまはこの場所のあり方を見直されました。東日本大震災で地域全体が意気消沈していた時期、人の動きが生まれるようなものをつくってこの街を活気づけたいと考えられたオーナーさま。ご自身で建設会社を経営されるなか、「同じものづくりの立場で施工や耐震性など、確かな信頼がおけると感じた」いう理由から、積水ハウスにその想いを託していただけました。
無難なものをつくるより地域になかったオンリーワンをつくりたい。
営業担当がお連れした東京にあるシャーメゾンの展示場に、「非常に刺激を受けた」とオーナーさま。「土地を取得して自分の家を持つことを負担と考える若い人や、子どもが独立し、大きな家に暮らし続けることに不便を感じている年配の方もいるはず。ニーズを開拓しないで無難なものをつくるより、この地域に無かったものをつくろう。自分自身が住みたいと思うもの、何年経っても選んで住んでいただけるオンリーワンのものをつくろう」というオーナーさまとともに、設計担当はプランを練り上げました。
こだわりの仕様が新たなニーズを開拓し、竣工と同時に満室に。
誕生したのは、邸宅を思わせるメゾネットや生活動線を工夫した回遊型の間取りなど、個性的な間取りの9戸。収支を重視して部屋数を増やすことも可能でしたが、「部屋数よりも、住み心地や豊かさの提供を優先する賃貸があってもいい」というオーナーさまの考え方に呼応するように、竣工と同時に満室に。メゾネットの部屋は、周辺の一軒家の家賃相場を大きく上回る賃料設定にもかかわらず、4件もの申し込みが重なるほどでした。ニーズを開拓し、この街を活気づけたいと考えるオーナーさまの思いが結実しています。
私も地域の人々も、完成を喜んでいます。
私の地元は人口4万人強の町ですが、こういう地方にもベレオのようなところに住みたい人はいるとわかって私もうれしいし、周りも喜んでいます。先祖からの土地を、人が住みたくなる街、帰ってきたくなる街にしていきたいと思います。
(オーナーさま談)
<積水ハウス 仙台シャーメゾン支店>
営業担当/伊藤孝峰 設計担当/三矢広樹
物件概要
構造 | 重量鉄骨βシステム構法 |
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規模 | 1棟9戸+店舗 |
敷地面積 | 529.58㎡ |
延床面積 | 669.85㎡ |
間取り | 1LDK 2LDK 店舗 |
所在地 | 宮城県岩沼市 |
※掲載の写真には、一部標準仕様以外の特殊設計が含まれている場合があります。
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