まちづくりでのコミュニティ ひとえん
ひとえんレポート スマートコモンシティ明石台[宮城県黒川郡富谷町]
住民同士をつなぐ 「スマートコモンシティ明石台」のコミュニティ活動

2015年10月25日(日)。あいにくの強風で冬のような寒さにも関わらず、「スマートコモンシティ明石台」7丁目の公園には、お昼頃から続々と住民たちが集まってきました。
小さなお子さんを連れたご家族が、それぞれ食べ物や飲み物を持ち寄りました。
このお祭りは、積水ハウスが全国各地の分譲地で展開している「ひとえん」プロジェクトの活動のひとつで、住民同士の「はじめまして」のサポートイベント。地域の公園にテーブルを並べて、持ち寄った料理やお茶、ビールなどを楽しみながら、ご近所の家族同士の交流を深めるというものです。出し物があるわけはなく、ただ一緒に話し、笑い、食事を楽しむ。このシンプルなイベントが、新しい住民が多い分譲地では、つながりをつくるとても貴重な機会になっています。

明石台7丁目では半年ごとに開催しており、今回で7回目。
当初は、積水ハウスのサポートを受けて実施していましたが、徐々に、住民主体で進める、町内会の恒例イベントとして定着してきました。
寒空の中でも多くの人が集い、笑い声の絶えなかったイベントの様子をレポートします。

子育て世帯が多い、スマートコモンシティ明石台

仙台市のベッドタウンのひとつとして知られている、宮城県富谷町明石台地区。ここに今回のイベント開催地である積水ハウスの分譲地「スマートコモンシティ明石台」があります。
明石台は20年以上も前から順次分譲が行われてきた街で、それぞれの区域ごとに同年代が多く集まっているというのも特徴のひとつ。昨年から3年ほど前にかけて、多くの分譲が行われた明石台7丁目は、子育て真っ最中の30代40代の人が大半を占めています。

主役は住民。協力し合って準備を進める

イベントスタートは1時。11時過ぎから町会の役員や班長の方々が集まり、準備を開始します。
「このイベントも7回目ですからね、準備も慣れたものですよ。」
という会長の明瀬さんの言葉どおり、みんなで協力しあって、あっという間にテーブルや椅子を並べていきました。

午後1時前、徐々に、住民の皆さんが集まり始めました。ご夫婦で、子供連れで、ご近所同士で。それぞれの手作り料理やお菓子などを手に持ちながら、次々と、公園に集まってきます。座る場所は「班」ごとに指定されているので、自然とご近所さんがお隣になります。何度も参加している人がほとんどなので、着席するとすぐに、早速おしゃべりが始まって、会場はぐっと賑やかになりました。
寒さの中でも、みんなが笑顔。子どもたちも元気いっぱい!

午後1時にイベントスタート。開会にあたっては、町内会長の明瀬さんに加えて、富谷町の若生裕俊町長からも挨拶がありました。
積水ハウスからは生ビールが提供され、寒さの中にも関わらず、パパ達は長い行列を作っていました。先日、悪天候で中止になってしまった運動会用のお菓子やジュースなども振る舞われ、こちらも子どもたちに大人気。

テーブルでは、それぞれの家族の手作り料理が並び、ご近所同士で回しながら、普段は食べられない「お隣さんの味」を楽しんでいました。持ち寄る形もさまざまで、トレーの人も入れば、タッパーの人もいて、中にはお重で本格的に盛り込んでいる人も。
どのテーブルでも「美味しいですね!」という声が響いていました。

一方、子どもたちはこの寒さの中でも元気いっぱい。公園の中を走り回ったり、ジャングルジムやブランコで遊んだり、小山に登って下って、ちょっと冒険気分を味わってみたり。

普段から同じ小学校に通う、という子どもたちも多いそうですが、幼稚園や保育園の子も、もっと小さい子も、みんな一緒になって、「ご近所仲間」として遊んでいました。大人だけではなく、子どもたち同士も、ここでお友達になる、ということが多いそうです。

「ご近所付き合いのきっかけに なった!」 との声が多数

参加者の感想を聞いてみようと、比較的新しい住民の方々に声をかけてみたところ
「寒い!でも楽しいです」
「ご近所同士の輪が広がって、いいイベントだと思います」
「まだ3回目の参加なんですが、毎回楽しみにしています」
など、みなさんこのイベントを楽しんでいるようでした。

「子どもの年齢も近いので、こういう場で会って、子ども同士も仲良くなれて、親同士もいろいろ相談できて、いいですね。」
「(ママ同士だけでなく)パパ同士も仲良いんですよ。よく一緒に飲んでます!」と、子育て世帯が多い分譲地ならではの声も聞かれました。
実際にこのお祭りがきっかけで知り合ったという人も多いそうで、この場で話が盛り上がり、「今度こういうことをやろう」など、別の機会での集まりを約束することもあるとか。

「実は、昨日はこのメンバーでハロウィンパーティやってたんですよ」
「夏には庭でバーベキューしました!」
「お隣同士、庭と庭の境目で毎週のように宴会やってるところもあるんですよ」
など、ここ明石台7丁目では、充実した「ご近所ライフ」を送っている皆さんが多いようです。

町内会長の明瀬さん
町内会長の明瀬さんに聞く、明石台7丁目コミュニティ
このイベントは、当初は積水ハウスのサポートで開催をしてきましたが、前回から町内会でより自立的に運営していく方法に変わったとのこと。今後の展望について、町内会長の明瀬さんにもお話を聞きました。

—— このイベントはいつから始まったのでしょうか?
3年半前頃から始まりましたが、最初の1年間は、まだ町内会もなかったので、積水さんが「いつ、どこでイベントをやるか」ということまで提案してくれてました。今は毎月1回行われる町内会の会議で、日時や内容も決めています。開催のペースとしては、1年に2回ですね。

—— 住民の皆さんの反応はいかがですか?
良いですよ。だから続いているんだと思います。引っ越してきたばかりの人が、隣近所の人と顔見知りになる機会になっているみたいですね。これをきっかけにして、仲の良い奥さんができたり、ご家族ができたり。今のご時世には、とても効果のあるイベントだと思っています。

—— これだけの人が集まるとなれば、苦労されている点も多いのでは?
それが、特に苦労は無いんですよ。準備が簡単なんです。テーブルを並べるだけで、料理なんかはみんなの持ち寄りなので。もう7回目で、すっかり定着したので慣れてきたっていうのもありますね。

—— 今後、「こうしていきたい」という部分はありますか?
基本的にはこれをベースにしていけばと思っています。皆さん勤め人の方が多く平日は動けないので、当日の準備で間に合う範囲でやっていければいいですね。何かやるとすれば、午前中に防災訓練を抱き合わせるとか、昨年の秋にも一度やったんですが、芋煮を振る舞ったりとか、そういうところでしょうか。

ここの特徴は、こういうイベントをやると、(奥さんだけではなく)旦那さんも沢山出てきてくれることなんですよ。旦那さん同士も交流して、お酒を一緒に飲んで、仲良くなって、という姿がよく見られます。こういうのを子どもたちが見て、自分たちが大きくなってほかに行っても、同じようにしてくれたらいいな、と思いますね。
未来につながるご縁の“芽”がここで生まれる

ご近所同士が集まる機会を作って、自然な形でコミュニティ形成を育む「ひとえん」の取り組み。今回のイベントも、沢山の笑い声にあふれたものになり、新しい「ご縁の芽」が沢山生まれように見えました。

もともとは「はじめましてのお手伝い」ということで始まったイベントですが、今後も住民からの希望がある限り、ずっと存続していきたいとも話していた明瀬会長。こういう機会があれば、新しい住民の方もすんなりと、コミュニティに溶け込んでいくことができそうですね。

まちの紹介
スマートコモンシティ明石台は地下鉄「泉中央」駅から約4.0km。泉中央副都心に隣接、発展する仙台北部エリアに広がるまちです。
いま話題の3電池(太陽電池、燃料電池、蓄電池)とHEMSを搭載したグリーンファーストハイブリッド街区など、先進の技術で未来の暮らしをお届けします。美しいまちなみ、心なごむ緑、安心・安全へのこだわり、近隣とのおつきあいなど、「家に帰れば、積水ハウス」コンセプトを実現するまちづくりを進めています。

◆スマートコモンシティ明石台 特集サイト
https://www.sekisuihouse.co.jp/bunjou/miyagi/akaishidai/
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