都心へのアクセスも良好な千葉市の「コモンステージおゆみ野 FIRST HILLS」。124区画もの広大なスケールを誇るこのまちは、1984年にまちびらきした千葉県最大規模のニュータウン「おゆみ野」にあります。2010年にコミュニティ活動も開催され、住民達がお喋りする光景がまちのあちこちで見かけられますが、そこにはまちへの愛着や住民同士のつながりを考えた仕掛けがありました。
分譲地のエントランスから緩やかにカーブを描く道路をすすむと、緑豊かで邸宅感を感じさせるゆったりしたまちなみがあらわれます。
各戸の外構や「5本の樹計画」に基づいて植栽された庭は、適度にプライバシーを確保するとともに、庭いじりをしながら季節の花や家庭菜園の情報交換など、ご近所同士の会話のきっかけにもなります。
石積みにはグレード感のある錆色がかった御影色を使い、植栽の緑との調和を図っています。また、まちの周縁の一部を囲むフェンスはコモンステージおゆみ野だけのオリジナルデザイン。まちなみ全体の調和を考えたまちづくりには、こんなさりげないヒミツがあります。
もともと自然に恵まれていた「おゆみ野」。その記憶を大切に、緑豊かな環境となるよう植栽計画をしています。また、景観を損なう電線などは極力地中へ埋設し電柱を減らすことで、自然を感じられ心からやすらげる住環境を育みます。
この美しい景観はまちの共通の財産となり、まちへの愛着が生まれるとともに、住民たちを結びつけています。
タウン内への玄関となる2カ所の主要な入口「ノースゲート」と「イーストゲート」には、季節をテーマにした自然石のモニュメントがあり、住民達をお出迎え。また、ノースゲートの正面には高さ10mものヤマザクラがまちのシンボルツリーとして、みんなの心を和ませてくれます。
まちへの入口は、車が通れる道が3カ所と、2カ所のフットパス(歩行者専用道)のみ。ここにはセキュリティカメラを設置。また、タウン内には行き止まりの道路「クルドサック」があり、通り抜けする車が少なく、子どもたちが安心して外で遊べます。お母さんたちも買いもの帰りにフットパスでちょっと立ち話。何げなく設けられたコモンスペースが住民達の憩いの場になっています。