江東湾岸サテライト スマートナーサリースクール テニスの森キャンパス

全国初「サテライト保育所」の第2弾として

2014年4月、東京都江東区の豊洲地区に開園した「サテライト保育所」江東湾岸サテライトスマートナーサリースクールは、増加する待機児童問題解消をめざす全国初の取り組みとして注目されました。


これは、世帯数が著しく増加している豊洲地区の分園にて乳幼児を受け入れ、2〜5歳児は分園からバスで約10分の距離にある本園で保育するサテライト方式を採用した保育園でした。


2015年4月、豊洲地区とおなじく保育需要が高い東雲地区にて、この「サテライト保育所」の第2弾が開園され、積水ハウスは本園である「テニスの森キャンパス」の設計施工をさせていただきました。

もしもの時の防災拠点にもなる“スマートな保育所”を

本園がある有明地区は、オリンピック・パラリンピック東京ベイゾーンの中心エリアにもなる場所で、日本が世界に誇れる保育所にすべく、積水ハウスならではの設計力と技術力をいかした“スマートな保育所”が完成しました。ふだんは園児たちがエコな生活を過ごし、もしもの災害時は船舶からの給電も可能な防災拠点して機能する全国初の保育所です。常時3日分の非常食と飲料水も備蓄しています。


設計期間3ヶ月、施工期間5ヶ月という短期間で、施主様にもご満足いただける高品質な建物を建設しました。

花や木、太陽や風を感じられる時間を、子どもたちへ

部屋を囲む大きな縁側「杜の回廊」には花や実ができる木々を、デッキやフェンスにはすべて国産材を。また、園庭「あそびの森」からは、運河やそこを往来する船が望められます。屋上には太陽光発電パネルを、園庭には風力発電システムを設置。エコなエネルギーが「見える化」された環境です。


図書コーナー、お姫様コーナー、茶室コーナーなど、発達にあわせて子どもの居どころをつくる設計で、「日本の色」をコンセプトに五感を刺激するカラー計画も特長です。積水ハウスならではのテクノロジーで、すぐれた断熱性能ときれいな空気環境も実現しました。

西面エントランスにはサテライト保育所としてバスが停まる十分なスペースを確保。
湾岸地区にスタイリッシュな佇まいの外観デザインです。

タイル貼りと木調縦格子飾りでエントランスに上質感をもたらしています。

各棟から直接園庭へつながるデッキの「森の回廊」はそれ自体が園児の活発な活動の場です。

園庭に設けた灯台。

「森の回廊」には園児たちが育てる農園も用意されています。

運河に面した園庭は視界も遮るものもなく、園児が伸びやかに活動できる環境になっています。

エントランスから各園児の部屋が計4棟をつないで構成されています。

下駄箱のスペースは園児がゆとりをもって靴の履き替えができる広さを確保しています。
年齢による下駄箱の色変えも空間のアクセントになっています。

二階の大型のFIX窓からは東に面した運河が望め、廊下突き当りは園児が絵本などを読める空間に設えています。

廊下の一角の絵本棚と読書スペース。柔らかい曲線の腰掛を設け、園児にも楽しい造りです。

多目的ルームの作り付けの滑り台。

二階には子供達が元気いっぱいに走り回るのに十分な広さの体育館も設けています。

施設情報

タイプ 保育所
定員 222名
敷地面積 2521㎡
延床面積  1885.75㎡

その他の建築実例