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枝松:持続可能な社会をつくっていくためには、環境問題だけではなく、従業員の労働条件や、人権問題などにも今後も取り組んでほしいと思います。100年住める住宅ということは、住宅を提供するメーカーも100年続かないといけないということですよね。そういった意味で、従業員の位置付けはとても重要で、社員教育などもしっかりやっていただきたいと思っています。 |
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隅野:人を通じて企業価値が高まるというのもあります。例えば、「literacy」においても編集した方の顔が見えるとより企業の信頼性が高まるように思います。 |
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河口:顧客を大事にしている姿勢は環境報告書を見てもよく伝わってきます。しかしこの業種に特徴的なものとして、職方さんという重要なステークホルダーがいますよね。そこにどうフォーカスしていくか。従業員や職方さんをひとつのステークホルダーとみて、その人たちにどういう対応をしていくのかを考え、SRI(社会的責任投資)の視点からも、情報を開示していくことが必要です。 |
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手塚:情報開示の手段はいろいろあると思いますが、納得工房を見学して、体験することが非常に大切だということを実感しました。このような施設が各地にあれば、もっとたくさんの人に取り組みを理解していただけるのではないかと思いました。 |
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杉本:私は去年、関東工場も見せていただきましたが、廃棄物再資源化の取り組みも、こちらの納得工房での取り組みもいろいろ素晴らしいことをやっていらっしゃるな、ということを感じました。ですが、この企業の問題点はどこなのかが外からはわかりにくいのです。何が課題で、どう改めていくのか、それが明確に言えるかどうかが信頼性に関わってくると思います。 |
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高見:積水ハウスさんの本業は、人々の暮らしに密着しているという点で、これから持続可能な社会を実現していく上でとても大きな役割を担っていると思うのです。今回、皆さんからいろいろな意見が出ましたが、社会を良くする大きな力を企業は持っていると考えていただき、業界のリーダーシップを取っていただくことを期待しています。 |