シャーウッドの構造は、「木造軸組構法」をベースに、プレミアムな集成材を構造材に使用し、接合部や基礎を強化した独自のシャーウッド構法として進化してきました。
「⽊造軸組構法」でありながら、新幹線の⾞体などに応⽤され、⾯で⼀体的に強さを発揮する「モノコック構造」や、重量鉄⾻造に代表される「ラーメン構造」の良い部分を取り⼊れ、融合。ダイナミックな⼤空間づくりを可能にしました。
異なる構造の長所を一体的に建物に融合させるために、実験検証を繰り返し、実現した「シャーウッドハイブリッド構造」。木造軸組構法で唯一、型式適合認定を取得しています。
型式認定とは
新しい技術や構法が「構造、温熱(省エネ)、防火など一連の規定に適合すること」を(財)日本建築センターなどの指定評価機関が認定する制度で、いわば国によって認められた技術や構法です。
シャーウッドの構造体は、開口部以外の部分は構造用合板を使用し、モノコック化しています。強い「高強度耐力壁」をバランス良く配置することで、外力に対し変形が少なく、強度を発揮します。強度が高いため、壁そのものを少なくすることができ、開口を大きくしたり、より自由度の高い空間づくりが可能になります。
シャーウッドでは、幅わずか250mmながら1,000mmの耐力壁と同等の耐力を持つ柱「スーパーコラム」をはじめ、さまざまな専用部材を開発し採用。空間を幅いっぱいに使った2台並列駐車のビルトインガレージや3方向開口のプランをはじめ、高さ5.5メートル以上の2層吹き抜け空間など、高い強度を保ちながらダイナミックな空間づくりを可能にしています。
強度と大開口を実現するラーメン部材のひとつ、「2層ラーメンフレーム」の強度実験
そのために、柱や梁だけでなく、バランス良く横揺れを受け止める高剛性床(パイルドフロア)、ねじれの力に対応する高剛性屋根(パイルドルーフ)など、床や屋根も進化を続け、家全体で強く自由な空間を実現しています。