住宅の性能向上に伴い、気密性も高くなっています。そのため建材や家具、日用品などから発散された揮発性有機化合物(VOC)が、住まい手の健康に害を与える「シックハウス症候群」が社会問題となっています。
当社はシックハウス問題への対策として、建築基準法が規制対象とする2物質にとどまらず、厚生労働省が室内濃度指針値を定める13物質すべてを対象に取り組みを進めています。また、壁・天井への壁紙接着剤へのホルムアルデヒド使用を業界に先駆けて廃止したり、快適性と省エネ性能に配慮した計画換気システムを戸建住宅に標準化したりするなど、建材と換気システムの両面から室内空気環境の改善に積極的に取り組んできました。
2004年度は、改正建築基準法の規制対象外である手すり、幅木、下地等についても、最もホルムアルデヒドの発散量が少ない「F☆☆☆☆」ランクの部材に切り替えました。今後も換気システムと化学物質の使用の両面から、室内環境の向上に取り組んでいきます。 |