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第三者意見報告書
第三者意見報告書接続可能性分析の結果開示プロセスに対する検証
持続可能性分析の結果
戦略
2005年4月に発表した「サステナブル宣言」の中で、自主的な京都議定書遵守基準を発表し、住まいの長寿命化、住環境創造をキーワードとした住まいと街づくりをめざしている。サステナブル実験住宅の建設や、資源循環型技術開発に注力し、街づくりにおいても「経年美化」をめざし地域の財産となる住まいづくりに取り組んでいる。「未来への責任」をキーワードにしたトップコミットメントがあり、現在のステークホルダーと次世代のニーズを満たそうとするビジョンや考え方が打ち出され情報公開がされている点が評価できる。
エネルギーの効率化と代替化
化石燃料へ依存しないことを長期目標としている。そして、ステークホルダーのニーズの変化があることを見越し、エネルギー(自然エネルギーの導入)と2010年までのCO2削減に焦点を当て、近い将来の大きな変革への心構えが整いつつある。燃料電池の商用普及につとめ、地下水を使ったヒートポンプなどの実験も行っている。ただし、再生可能なエネルギー源への本格的な代替化の実現まではさらなる取り組みが必要である。
資材の代替化
システム条件1,2
瓦の無鉛化やカドミウムとクロムフリーの検討がされているが、サプライヤーにおける難分解な化学物質の代替化は大きな課題である。このようなネガティブ情報も改善の意志と状況をさらに公開していく必要がある。消費者は、現在売り出されている商品を判断して購入を決断するので、現段階で努力しているプロセスを伝えることは大切である。この場合も理想の姿を見定めバックキャスティングをすることが重要である。
システム条件3
生物の多様性の保護においては、さまざまな対策が進んでいる。例えば、都心のマンションであるグランドメゾンの緑被率が15%と広くなっている。また、今まで取り組みが進んでいなかった熱帯雨林材の不使用や国産材の使用へも理解も深まりつつあり、チャレンジが始まっている。特に、国産材、間伐材の使用は国内の林業の衰退による生態系への影響を緩和するための対策となり評価できる。また、日本の生態系にあった樹木を植え、野鳥などを呼ぶ庭づくり「5本の樹」計画が進んできている。
製品の開発とラインアップ
サステナブル実験棟であるアネックス・ラボや、サステナブルデザインハウスなど持続可能な社会の住宅の提案としての製品開発が進んでいる。
外部とのコミュニケーション
ステークホルダーミーティング・公開ダイアログにおいて住宅建築の専門家や環境の専門家、これから家を建てたいと計画されている人や積水ハウスの従業員を交え活発な意見交換が行なわれた。住宅のトータルな体験・研究施設である総合住宅研究所での活動は、新しい顧客を生み出す場であり、社会とのコミュニケーションの場になっている。環境の面においても外部とのコミュニケーションは活発化している。
社会的持続性
従業員の(精神的・肉体的)豊かさの追求ということで帰宅時間を早くすることや女性を積極的に採用・幹部登用(人材の多様性)するなど従業員の持続可能性の必要性に目を向けていることは評価できる。しかしながら、サプライヤーについては、環境の調査はしているが、社会面の情報が欠けている。
接続可能性に関する2年間の進展
グラフ
持続可能性分析の結果に基づき、積水ハウスの持続可能性に関する2005年度と2006年度の取り組みの進展を示す。2005年度に比較するとすべての項目で着実に進歩している。
積水ハウスは、業界のリーデイングカンパニーとして業界を引っ張り、イニシアティブを取る位置にある。「アクションプラン20」は、顧客において20%の二酸化炭素削減をめざしており、業界の戦略としてとても良い模範事例となっている。今後とも、貴社のさらなるチャレンジに期待する。
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