1. |
積水ハウスの定義するステークホルダーは誰か?
積水ハウスは、株主のほかに、顧客が最も重要なステークホルダーと考えている。顧客においては過去に販売した顧客や賃貸住宅の入居者も含めている。さらには顧客周辺の近隣住民をも範囲に含め、また従業員のほか、品質と顧客満足に直接関わる工事職人などもステークホルダーとしている。積水ハウスが、「次世代」も重要なステークホルダーとして明示していることは高く評価できる。 |
2. |
報告書には、ステークホルダーが要求するすべての重要課題と対策についての 情報が記載されているか?
本報告書には、積水ハウスが定義したステークホルダーが必要とする重要課題と情報が記載されている。ただし、サプライヤーの状況についての情報が少ないため、今後は、これについてさらに重視した対応と情報開示が望まれる。 |
3. |
報告書には、重要な課題についての必要な情報がすべて記載されているか? 積水ハウスは、重要なインパクトが何か理解をしているか?
積水ハウスは、重要な課題が何かを理解していると判断される。彼らの重要な課題は、住宅の長寿命化、エネルギー問題、資源の効率的な利用、持続不可能な物質や資材の代替化と社会的なインパクトである。彼らは、それらのインパクトを理解して、対策のための指標とマネジメントシステムを構築してすべて情報公開をしている。 |
4. |
この報告書の中で、積水ハウスは、ステークホルダーの関心事、懸念事項に対して 妥当に応答し、意思疎通しているか?
積水ハウスは、妥当に応答をし、意思疎通をしていると判断される。積水ハウスは、TNSのシステム条件1から3を満たすことを環境の最終目標として取り組んでいる。それは、非常に高い目標ゆえに直ちに達成することは困難であるが、その方向性は、資源問題の根源で対応をすることとなり、ステークホルダーへの対応が効率よくでき、また新たな問題が起きることを防ぐ利点がある。しかし、現時点で何が最も難題なのかの意思疎通も必要である。 |