■AA1000保証基準の視点を取り入れた第三者意見報告書
ここ数年、日本においてもサステナビリティ報告書の発行数が増えています。しかし、その報告書の記載情報がステークホルダーにとって、あるいは経営者にとって判断や行動を決定する手段として、信頼できる有益な情報になるところまで達していないという声も聞かれます。英国をベースにして活動している国際NGO社会倫理アカウンタビリティ研究所は、サステナビリティ報告書をより効果的なものにし、信頼性を高めるために、組織の情報開示とサステナビリティ報告とパフォーマンスの全領域を対象にした保証基準を開発しました。積水ハウスは、サステナビリティ報告書の説明責任のレベルをさらに発展させるために、国際NGOナチュラル・ステップ(以下、TNS)にアカウンタビリティ研究所のAA1000保証基準の視点を入れた第三者意見を依頼しました。TNSに依頼した理由は、TNSの標榜する持続可能性の定義が、積水ハウスのビジョンとして掲げる環境と社会面の重要な課題の取り組みを行う時の定義と一致するために、その分析が自社の持続可能性改善のプロセスに役立つと考えているからです。 |