地球温暖化の原因となる化石燃料による発電に代わり、バイオマス発電が注目されています。バイオマス発電とは、木材などの植物が光合成によって蓄えた太陽エネルギーを活用する新しいタイプの発電方法です。バイオマス発電の特長は、燃焼したときに発生するCO2が、もともとは生物が成長過程で空気から取り込んだものなので、トータルでは大気中のCO2を増加させないことです。
当社では、NEDO※の共同研究事業「バイオマス等未活用エネルギー実証試験事業調査」に参画し、導入前段階の実現性評価を行っています。これは、製材残材から燃焼ガスを抽出しガスエンジン発電機を回すもので、化石燃料に依存しない発電方式として期待されているものですが、まだ実証段階のため商用化されておらず、世界でも数機しか稼動していません。同事業で採択されれば、2005年度中に滋賀工場管轄の浅井工場(集成材加工工場)でコージェネレーション(電熱供給)システムとして稼動させ、同工場で消費する電力と熱の約3割をまかなう予定です。これにより大幅なCO2削減が期待できます。 |