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社会の高齢化が進み2015年には4人に1人が高齢者となる時代を迎えます。高齢者の割合が増加すれば、さまざまな社会変革が求められますが、中でも高齢者の介護は重要な検討課題です。これまでは認知症の方や体力の低下したお年寄りの介護は、福祉施設に入所するか自宅で行うということが一般的でした。しかし、大規模な福祉施設では行動に制約を加えられることが多く、ストレスを感じたり、認知障害が進行したりすることが問題となっていました。高齢社会において、皆が快適に安心して暮らせる社会を築くためには、介護する側もされる側も安定した日常生活を営み、価値ある人生を送れる環境をつくることが必要です。そこで考えられたのが、「グループホーム」という新しい介護のかたちです。
グループホームのコンセプトは、住み慣れた地域にある小さく家庭的な住まい。5〜9人の認知症の高齢者がスタッフと共同で生活します※。入居者は慣れ親しんだ家具などを各々の個室に持ち込み、それまでの生活様式を変えることなく、プライバシーを確保しながら住んでいます。家庭的な雰囲気の中で料理を手伝ったり、洗濯物をたたんだり、各自が役割を持つことで失いかけた能力を引き出すこともあるでしょう。
積水ハウスはグループホームの価値に注目し、「生涯住宅」の思想と、累積700棟以上の医療併用住宅、1,200棟以上の障がい者配慮住宅の実績で得られたノウハウを活かし、機能性だけでなく、介護する側とされる側双方の気持ちを大切にした住まいをご提案しています。 |
少人数の認知症の高齢者が、家庭的な雰囲気の中で、食事や入浴の介助など日常生活上の世話を受けながら、できるだけ自立的な生活をするための住居。家庭的な環境やきめ細かなサービスが受けられるため、年々ニーズが高まっています。
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ユニバーサルデザインとは「できる限りすべての人に利用可能であるように製品、建物、空間をデザインする」という定義。ノースカロライナ州立大学のユニバーサルデザインセンター所長であるロン・メイス氏より提唱された考え方です。積水ハウスでは“人と住まいのインターフェイスを快適に”という基本コンセプトに立ち、生活行動を「移動する」「作業する」「操作する」「認知する」という4つに分類。それぞれの生活行動についての「安全」と「使いやすさ」を考えています。
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