当社では2004年度、NEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の共同研究事業「バイオマス等未活用エネルギー実証試験事業調査」に参画し、木質廃材を有効利用する目的でバイオマス発電の導入効果を検討してきました。この結果本件の諸条件が理想的であり、実証価値があると内外より評価されました。そこで2005年度、実際に実証設備を設置・運転する同実証試験事業に応募したところ、2005年6月30日に採択され、11月より3月にかけて設置工事を行い、滋賀工場管轄の浅井工場(集成材製造工場、滋賀県長浜市)敷地内に実証設備を完成させました。現在試運転を行いながら検証を行っています。
当木質バイオマス・ガス化発電は、化石燃料に依存しない小規模分散型発電方式として期待されているものですが、まだ実証段階のために商用化されておらず、世界でも数機しか実稼動していません。 浅井工場の実証設備は製材残材から可燃性ガスを抽出しガスエンジンを回すものでコージェネレーション(電熱併給)システムとして稼動させ、同工場で消費する電力と熱の約3割を賄うことによって大幅なCO2削減を図る予定です。 |