家を建てるなら、服の居場所にこだわりたい
Kさま邸を初めて訪れるゲストは、玄関を入ってすぐに一様に息を呑む。そこには、服やアクセサリーがセンス良くディスプレイされた、セレクトショップのような空間が広がっているのだ。「中学生の時にアメカジや古着にハマって、それから少しずつ、ビビッときた服やアクセサリーを買い足してきました。ここに並んでいるのは、どれも思い出深い品ばかりです」(旦那さま)。
ワクワクする1階と、のんびりする2階
自他ともに認める「服好き」である旦那さまは、家を建てるなら大好きなコレクションを綺麗に収納したいと考えていた。また、インテリアコーディネーターの奥さまは、家づくりを考えるにあたって、どうしたら自分たちらしい空間になるかを熟考したという。「この夫の沢山持っている、服やアクセサリーが活かせるインテリアって何かないかなと考えた時に、ショップのディスプレイが思い浮かんだんです。それから、家族みんなファッションが好きだから、みんなでおしゃれを楽しめる家にしたいなと考えました。『1階をお店のような空間にして、いっそ楽しく飾っちゃおうか?』と夫に提案したら、『いいね!』と即答が返ってきました」(奥さま)。
1階はエッジの効いた仕上がりにする一方、2階はご夫妻とお嬢さまが心からくつろげる場所に。柱や建具の圧迫感がない大空間で、一家団らんを満喫している。
好きなものに囲まれた暮らしを満喫
この家に住み始めて約3年。Kさま一家はおしゃれに情熱を注ぎ続け、1階の「セレクトショップ」は家族みんなが楽しむ場所になった。「3人分の服を収納しているので、お出かけ前にファッションのアドバイスをしあったり、服や雑貨を貸し借りしたりしています。最近は、娘の審美眼がどんどん厳しくなっていて、ダメ出しされないかドキドキしています」と笑う奥さま。ご主人も、「1階を、服を見せる場所にしたのは大正解。帰ってくる度にうれしくなるし、出かける時はやる気のスイッチが入ります」と満足げだ。
自分たちらしさがあふれる家をつくりあげたKさま一家。その笑顔は、好きなものに囲まれる毎日がいかに充実しているかを物語っていた。