お父さまの土地を分け合い2軒を建てる
白い外壁に、リズミカルに配された窓。双子のように並び建つ2軒は、ひとつの敷地を姉妹で分け、それぞれの家族のために建てた住まいだ。
姉のIさまは「もともとは父がもっていた土地なんです」と話す。「上の子どもが1歳になる頃に、父が『ここに家を建てたら』と言ってくれて。妹も子どもが生まれる予定だったので、一緒に建てたら助け合って子育てができるかなと思いました」。妹のSさまは「一緒に建てられるなら嬉しいなと。実家もすぐ近くなので、安心感もありました」と振り返る。
家づくりのパートナーには、実家の建て替えを行った積水ハウスを選ぶことで姉妹の思いが一致。「実家に住んでいるときにいい家だなと実感していたので、プラン提案を依頼しました」(Iさま)。「両方の家のことを同時に考えてくれる提案に驚きました」(Sさま)。
ほどよい距離感と2軒の一体感を両立
2軒の位置をずらし、共有の中庭を設ける。提案されたプランは、2世帯がほどよい距離をとりつつ、中庭を交流の場とするものだった。「窓の大きさや向きが考えられていて、光を取り入れつつ、お互いの家からの視線が気にならないように配慮されていました」(Sさま)。「プライバシーを確保しつつ、2軒の一体感が感じられる点にひかれました」(Iさま)。
姉妹の「広く明るいLDKに、吹き抜けもほしい」という希望は偶然に合致し、間取りはともに2階にLDKを配したプランに。インテリアはそれぞれの好みがあるなか、どちらも洗練された空間となっている。
中庭は3世帯の交流の舞台
2軒の家でそれぞれの家族が暮らし始めて約5年。姉妹はともに、2人のお子さまのお母さまになった。Sさまが「子どもたちは仲がよく、まるで4人きょうだいのように育っています。幼稚園や学校から帰ってくると、どちらかの家に集まって遊んでいます」と話すと、「一緒に子育てできたらいいなという、当初の思いが実現しました」とうなずくIさま。
週末には、近くに住むご両親も含めた3世帯でのバーベキューを楽しむ。「両親も夫も私たちも、みんな美味しいものを食べて飲むのが大好き。わざわざ予定しなくても、自然に集まってバーベキューをしたり、一緒にごはんを食べたりしています」(Sさま)。「私たち姉妹も、家を建てて一層仲良くなりました」と話す姉妹の笑顔が、幸せな関係性を物語っていた。